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「バリス」が2年のブランクを経て完成! 三菱「ランサーエボリューションワゴン」は機能と遊び心がひとつになった

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TEXT: 佐藤 圭(SATO Kei)  PHOTO: 佐藤 圭

  • エボワゴンのイメージ

  • エボワゴンのリア

ストリートも意識した人気シリーズの新作は「エボワゴン」

 レーシングカーや本気のタイムアタック車両の装着率も高い、実戦派エアロパーツを手がけるメーカーとして知られるバリス。展開するブランドのひとつ「ソリッドジョーカー」はストリートカルチャーを軸に、走りとファッション性の両立を目指し、サーキット仕様とは一線を画した製品を開発している。

 その最新モデルが東京オートサロン2023で披露された。ベース車両は、三菱「ランサーエボリューションワゴン」。通常のセダンでは「ランエボIX」にあたるホットモデルだ。

「ソリッドジョーカー」のコンセプトにも合致

 しかし、何故にデビューから17年が経過し、後継モデルもない「エボワゴン」が新作なのか。専務取締役の矢萩さんによると、「じつはたまたま会社にあったクルマなんですよ」とのこと。知人から買い取ったはいいものの、手を付けられないまま2年の月日が流れてしまったそう。

 2023年の東京オートサロンに向けて動き始めたときにふと存在を思い出し、またソリッドジョーカーのテーマである「遊び心」にも当てはまると考え、すでに存在しているランエボIXのエアロに追加するカタチでワゴン用のパーツを開発した。幸いにも中古車の相場が極端に高騰しておらず、ユーザーに提案するにもベターな素材ということで開発が進められた。

エボワゴンのリア

FRPに加えてカーボンも用意し迫力を演出

 それではあらためて内外装の作りをチェックしてみよう。フロントまわりは既存のパーツも多くあるが、バンパーおよびスポイラーはカーボンとFRPがあり、フェンダーは30mmワイド化させイメージを一新。サイドスカートとアンダーボードも2種類の材質を用意し、新作のリアフェンダーはフロント同じく30mmワイドになる。

 以上でデモカーと同じエクステリアにすることは可能だが、より近付けたい人に向けてのオプションパーツも設定。クーリングボンネット/リアディフューザー/ルーフスポイラー/マフラーヒートシールドなどがあり、サイドスプリッターフィン以外はワイド化していないノーマル車両に装着できるのも注目すべきポイントだ。

見逃せないのはインテリアのこだわり

 さらにデモカーはインテリアのメイキングにもこだわっている。もっとも目を引くのはワンオフ製作した6点式ロールケージで、リアのクロスバーと前席左右にはサイドバーも組み込んだ。これらは安全性を高めるという本来の目的に加え、リアゲートやドアを開けたときのインパクトにも貢献する。

 しかもクロスバーは簡単な工具で取り外すことができるため、荷物の積載量は犠牲にせず後席に人も乗せられるのはありがたい。カラーコーディネイトにも妥協しておらず、ルーフはボディ色に近い深緑のアルカンターラ、対照的にドアやシートは明るいベージュ系を配している。

* * *

 バッテリーすら完全に上がってしまった状態から、東京オートサロン出展にまで復活したエボワゴン。空力やタイム一辺倒じゃないバリスの懐の深さを、内外装あらゆる部分からアピールするデモカーといえる。

  • エボワゴンのリア
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  • 佐藤 圭(SATO Kei)
  • 佐藤 圭(SATO Kei)
  • 1974年生まれ。学生時代は自動車部でクルマ遊びにハマりすぎて留年し、卒業後はチューニング誌の編集部に潜り込む。2005年からフリーランスとなり原稿執筆と写真撮影を柱にしつつ、レース参戦の経験を活かしサーキットのイベント運営も手がける。ライフワークはアメリカの国立公園とルート66の旅、エアショー巡りで1年のうち1~2ヶ月は現地に滞在。国内では森の奥にタイニーハウスを建て、オフグリッドな暮らしを満喫している。
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