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4ローターのロータリーエンジン搭載の「マツダ3」でパイクスピークにチャレンジ! トーヨータイヤの2023年は期待もてます

アウディ エスワン フーニトロン

アウディ エスワン フーニトロンのフロントマスク

2023年で40周年を迎えるブランド「オープンカントリー」

 2023年1月13日(金)〜15日(日)まで幕張メッセで開催された東京オートサロン2023のトーヨータイヤのブースでは、オフロードの「オープンカントリー」シリーズ3種類、オンロードの「プロクセス」シリーズ3種類、それぞれのタイヤを装着した車両が展示されました。

トヨタ ランドクルーザー300 GR SPORT ダカールラリー2023参戦仕様車×オープンカントリーM/T-R

 まず注目するのは、「オープンカントリーM/T-R」を装着したトヨタ ランドクルーザー300 GR SPORT ダカールラリー2023参戦仕様車です。ダカールラリー2023は東京オートサロン開催中の15日にゴールを迎え、市販車部門で優勝を果たし、10連覇達成の偉業を成し遂げています。オープンカントリーM/T-Rはサスティナブル素材を使用しており、新たな時代のタイヤとして注目度も高いでしょう。装着サイズは、フロントLT285/70R17、リヤLT285/70R17。

スバル レガシィアウトバック×オープンカントリーR/T

 スバル レガシィアウトバックにはホワイトレターを施した「オープンカントリーR/T」を装着しています。アウトドファッション誌『GO OUT』で連載コーナーの『GO OUTBACK』を展開中のゴーアウト編集部の車両です。オフロード色が濃いめのX-BREAKに、アウトドアスタイルを強調すべくTHULEのルーフバスケットも装着されていました。装着サイズは、フロント225/60R18、リア225/60R18。

レクサスNX350h LX-MODE Ver×オープンカントリーA/T III

 レクサスNX350h LX-MODE Ver.は、ホワイトレター化した「オープンカントリーA/T III」のプロトタイプを装着していました。「オープンカントリーA/TIII」は2022年1月に展開を始めたオールテレーンタイヤで、オートサロン会場内やマーケットの反応を見ながら、国内本格導入の検討も視野に入れているタイヤです。装着サイズは、フロント235/60R18、リア235/60R18。

トヨタGR86 SDESIGN SD3×プロクセススポーツ2

 トヨタGR86 SDESIGN SD3には、欧州市場ではすでに販売され、日本国内では2023年2月の発売を発表している新商品「プロクセススポーツ2」を装着していました。このタイヤは、3年前から挑戦を続けているニュルブルクリンク24時間耐久レースで得たデータと知見をもとに開発したフラッグシップモデル。非対称のトレッドパターンとコンパウンドを採用することにより機能の分担を図り、ブレーキ性能とハンドリング性能を向上させています。装着サイズは、フロント245/35R19、リア245/35R19。

三菱アウトランダーPHEV HASEPRO Ver×プロクセスコンフォートII s

 三菱アウトランダーPHEV HASEPRO Verは、2023年3月より日本国内で発売予定の「プロクセスコンフォートII s」を装着していました。上質的な乗り心地と高い静粛性を備えたタイヤで、プロクセスC1Sの後継商品にあたるこのタイヤは、性能はそのままにサスティナブル素材を用い、さらに低燃費性が向上しています。

 パターン設計にあたっては、同社独自のタイヤ設計基盤技術「T-MODE(ティーモード)」を活用し、トレッドパターン内で機能を分担させる非対称パターンを採用。タイヤの内側と外側で最適なパターン設計を施し、タイヤパターンに起因して発生するノイズの騒音エネルギーを、従来品であるプロクセスC1Sと比較して22%低減しています。

 展示車両は、”ハイブリッド車をカッコ良く、スタイリッシュに”をコンセプトに、欧州車の雰囲気を放つイメージに製作されたエアロパーツHASEPRO MIRABEAUを装着しています。装着タイヤサイズは、フロント255/45R20、リア255/45R20。

会場にはアウディ エスワン フーニトロンが展示

 そして最後にご紹介するのは、2023年1月2日にスノーモービルによる不慮の事故で他界したケン・ブロック氏が、ドリフトジムカーナ走行をラスベガス中心部で行った最新映像作品に登場するアウディ エスワン フーニトロンです。

 1980年代の伝説ともいえるAudi スポーツクアトロS1をオマージュした、2つのモーターと4つの専用バッテリーを搭載した電動4輪駆動システムを有する特別仕様レーシングEVです。装着するのは、「プロクセスR888R」、装着サイズはフロント245/40R18、リア245/40R18。

 東京オートサロン初日の13日に、代表取締役社長 清水隆史氏はプレスカンファレンス内で、ケン・ブロック氏への哀悼の言葉を述べています。

 プレスカンファレンスでは、2023年のニュルブルクリンク24時間耐久レースにおける新体制も発表されました。2023年はRing Racingとのタッグをさらに強固にし、ドライバーには木下隆之選手を起用します。木下選手は同時に同社のフラッグシップブランドである「プロクセス」ブランドのアンバサダーへの就任も決まっています。

 また、米国コロラドで開催される第101回パイクスピークヒルクライムへは、マツダ、レッドブル、TCPマジックとの共同プロジェクトとして、4ローターのロータリーエンジンを搭載した特別仕様のマツダ3に「プロクセス スリック」を装着して参戦する予定とのこと。

「当社はレース参戦で得た経験を商品開発にフィードバックすることで差別化された独自の技術を磨き、商品の品質や性能を高め、期待を寄せてくれる皆さまに高い付加価値と魅力を備えたタイヤをお届けしたいと考えています」

 と清水社長は、今後の商品開発に向けた熱い思いを語られました。

 そして昨年セルビアに新しく開設したタイヤ工場についても触れ、2019年にセルビア工場開設に先駆けて設立されたドイツのR&Dとともに、高機能研究や材料開発を進めることで、同工場から高品質なタイヤの北米・欧州への出荷と国内に展開する商品への技術ノウハウのフィードバックをしていくと述べています。

 ブース内では、2023年で40周年を迎えるブランド「オープンカントリー」を記念して、1983年当初に発売した商品のひとつ「オープンカントリー785」のタイヤトレッドパターンをそのままに復刻発売した新しい「オープンカントリー785」や、新商品の「プロクセスコンフォートIIS」「プロクセススポーツ2」「H30」のタイヤ単体も展示され、多くの来場者から注目を集めていました。

 新商品の開発やモータースポーツ活動など幅広くチャレンジするトーヨータイヤからは、今後も目が離せそうにありませんね。

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