これで安心かと思ったのも束の間……
足まわりの問題点が洗い出され、ひと安心して1週間ほど経過したある日。工場から電話が。その内容は「チェック走行をしていたらクラッチが切れなくなった」とのこと。クラッチが減っている感触はなかったため、おそらくマスターシリンダーかレリーズシリンダーに問題があると推測。こちらは新品交換するか悩みましたが、両方ともオーバーホールキットにて対策することに。
また、クラッチラインは工場にあったステンメッシュのものに変更してもらい、よりグレードアップする形となりました。
開けてみなければ分からなかったアームやクラッチ関係のトラブルにより、当初想定していた金額よりも嵩んでしまう結果に。今回記事を書くために恐る恐る計算してみたところ、部品代や工賃を合わせると35万円ほどの出費となりました。このロードスター、学生時代に30万円で購入したのですが、気がついたら購入金額よりも高い車検代になっているとは……。仕事を頑張ろうと思った次第でございます。
ブッシュ交換の効果はアリ
こうして車検が無事に終了し、戻ってきたロードスターは快調そのもの。とくにブッシュ交換は高価でしたが、やってよかったと実感。サーキット走行を考えて、サスペンションをハードなものに交換しているため「ものすごく乗り心地がよくなった!」というわけではありませんが、初期入力が穏やかになったような、全体的に角が取れたような感触です。
また、車検後にジムカーナ走行をしたのですが、ここではトーコンキャンセラーの効果を実感しました。以前はスライドしてから、ある程度のスライドアングルまで流れてしまうような感覚だったのですが、今度はカウンターステアにダイレクトに反応してくれる感覚です。浅いアングルでのスライドコントロールがしやすくなり、俗に言う「速いドリフト」がしやすくなった印象になりました。(筆者の腕では百発百中で決められるわけではありませんが……)
23万kmを超えたロードスターですが、これからもちょっとずつリフレッシュをしながら、走りも楽しんでいきます!