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キャンプ場には4WDである必要はありません! なんちゃって四駆でもFFでも十分アプローチできます

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TEXT: 青山尚暉(AOYAMA Naoki)  PHOTO: AMW編集部

日本のキャンプフィールドは僻地でない限り、アクセスする道は整備されている

 アウトドアやキャンプに乗っているクルマの定番と言えば、SUV。なかには本格的な四輪駆動システムを備え、最低地上高が200mmを超えるトヨタ ランドクルーザーやRAV4、スバル フォレスター、スズキ ジムニー、三菱アウトランダーなどもあるが、果たして、そんなクルマでないと日本のアウトドア、キャンプフィールドに行けないのか……なんてことは一切ないと思っていい。

 そもそも日本のアウトドア、キャンプフィールドは初心者から熟練者までの幅広い層のためにあるところがほとんど。日本だから、よほどの僻地でない限りアクセスする道は整備されており、商業施設としてのアウトドア、キャンプフィールドは構内路も、水はけのいいジャリ道だったりはするものの、決して悪路ではない。

 もし、最低地上高が200mmを超える、本格的な四輪駆動システムを備えているクルマでなければたどり着けないような場所にあるとしたら、お客が限定され商売にならない。だから、極論すれば、気候の安定した春~秋であれば、FFのセダンだって、軽自動車だって、問題なくアウトドアやキャンプフィールドにアクセスできるというわけだ(極端な悪路、荷物の積載性は別にして)。ダイハツ・ロッキーで行くアウトドア

降雪地帯に行くなら生活ヨンク以上の四輪駆動車が好ましい

 だが、降雪が予想される冬ともなれば、最低、生活ヨンク以上の四輪駆動車で行くのが望ましい。もし、出発時点で雪が降っていなくても、山間部、高地では、いつ雪が降るか分からない。少なくとも、豪雪時にはアウトドア、キャンプどころではないので、計画を諦めるべきだが、素人目にちょっとした雪でも、路面状況は刻々と変化。とくに坂道のアクセスがあるところは要注意である。

 アウトドア、キャンプは好きだが、極寒との戦いまではしたくない……という人(家族)であれば、冬は雪の降らないエリアのアウトドア、キャンプフィールドを選べばいいだけだ。そして、クルマも、本格ヨンク以外のクルマでも十分ということになる。ただし、天気や気候は天気予報を覆す可能性もある。生活ヨンク的なクルマでも、冬は最低限、スタッドレスタイヤ装着+チェーン携帯(最悪、チェーン規制に遭遇することもないとは言えない)で望むのが安心だ。

 であれば、それこそカトヨタ カローラクロスHV、マツダCX-30、ホンダ フリード+、トヨタ シエンタ、スズキ ソリオ、スズキ スペーシア ベース、ホンダN−VAN、ダイハツ アトレーなど、アウトドアやキャンプに似合いながら、しかし本格ではない4WDでもよほどのことがない限り心配ないと言えるのだ(くどいようだが、冬のアウトドアはスタッドレスタイヤ装着+チェーン携帯で)。

 とくにAC100V/1500Wコンセント付きのクルマであれば、車内外でコーヒーメーカーや簡易電子レンジ、電気毛布、充電式湯たんぽなどを使うことができ、寒さの中でもホカホカ、暖かく過ごせるだろう。

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