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RE雨宮に憧れた「シャンテ・ロータリー」はなぜ超超ワイドになった? 製作者に開発の舞台裏を聞いてきました

RE雨宮に憧れた「シャンテ・ロータリー」はなぜ超超ワイドになった? 製作者に開発の舞台裏を聞いてきました

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TEXT: 青木邦敏(AOKI Kunitoshi)  PHOTO: 青木邦敏

唯一のゼロヨン仕様をイメージして

 ただ、実際に合体させてみると、サスペンションメンバーも含めて下まわりのシャシーとドライブシャフトがボディより外側の位置となり、そのままタイヤを取り付けると超ハミタイ仕様になってしまうことが発覚。そこで、鉄板でワイドフェンダーを製作してはみ出したタイヤを覆ったというわけだ。

 ちなみに、この姿を見た時の雨さんの反応はどうだったのか聞くと……、どうやら好みではなかったらしい。しかし、駒場さんいわく「過去に雨さんが5台作ったシャンテ・ロータリーの中で、唯一のゼロヨン仕様として製作したスリック装着ハミタイスタイルの1台がありました。このクルマはそれをイメージしてるんです」と教えてくれた。

 エンジンについては今回はチューニングまでは間に合わず、とりあえず載せている状態。本体は漫画で描かれた12Aではなく、FC3SZ「RX-7」の13Bターボを搭載し、タービンTD06-20Gを選択、インタークーラーといった補器類はRE雨宮製品でまとめてセットする予定だ。また、駆動系についてはトランスミッションがロードスター用とRX-7用を組み合わせ装着。デフはロードスター用をケースごと使っているとのことだった。

 子どもの頃に夢中になって読んだ『よろしくメカドック』に出てきたロータリー・シャンテ。いつか自分で作って乗りたい。それを実現させた駒場さんは、まだ未完成ながらも、ロータリー・シャンテについて次のように語ってくれた。

「仕上がりに対しては大満足です。しかも、製作に際して直接、雨さんからアドバイスをもらい、さらに当時物の貴重なパーツも提供してもてもらえたことは本当に良い思い出になりました」

 RX-3ワークススタイルワゴン、そして、シャンテ・ロータリーと続く次なるクルマは果たしてどんな仕様になるのか。また来年のオートサロンに期待したい。

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  • 青木邦敏(AOKI Kunitoshi)
  • 青木邦敏(AOKI Kunitoshi)
  • 1969年生まれ。某出版社でドレスアップ誌、チューニング誌の編集長を歴任。2006年に自動車・バイク専門の編集プロダクション株式会社バーニーズを設立。自動車専門誌をはじめ、チューニング、カスタム系、旧車、キャンピングカー、アウトドアに関する媒体を新たに立ち上げる。これまでの愛車は、セリカXX、スカイライン、AE86、AE92、シビック、スープラ、シルビア、180SX、ロードスター、RX-7、BMW850iなどなど。他にもセダン系、バン系、ミニバン系など数多くのクルマを乗り継いでいる。
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