徹底的な軽量化と空力性能の向上が図られている
そして今回、3番目のモデルとして登場したのが、クーペをベースとしサーキット走行に特化した「ヴェノム F5 レボリューション」だ。サーキットでの究極のパフォーマンスを実現すべく、再設計されているという。
エンジンはベースのクーペと同じ最高出力1817bhpを誇る6.6リッターV8ツインターボエンジン「Fury」をレース用に再調整し、ミドシップに搭載する。組み合わせるのはシングルクラッチのロボタイズドミッション。ルーフにはフレッシュエアを取り入れるエアスクープが新たに追加されている。
室内外にカーボンを多用する
他モデルと同様のカーボン製モノコックシャシーを採用するボディは徹底的に軽量化されており、車両重量はシリーズ最軽量の3000ポンド(約1360kg)以下を実現した。
ほとんどのスイッチ類を配したレーシングカーのようなステアリングが備わる室内もカーボンを採用。ラップタイムやGなど、サーキット走行時のさまざまな数値が表示可能な、デジタルトラックテレメトリーが備わっている。
圧倒的な走りを実現するため足まわりも進化
そして、レボリューションのポイントは空力の強化、サスペンションの再調整。エンドプレートが装着されたカーボン製リアウイングは186mph(約300km/h)で800ポンド(約362kg)以上、249mph(約400km/h)で1400ポンド(約635kg)以上のダウンフォースを発生させる。
さらに、フロントスプリッターやリアディフューザーなどにより空力を最適化。足まわりは調整可能なダンパーを備えるダブルウィッシュボーンサスペンションを採用し、アライメントもサーキット向けの仕様に。また、新デザインの鍛造ホイールと、マルチピストンキャリパーを備えるカーボンセラミックブレーキが装着されている。
「ヴェノム F5 レボリューション」は24台のみの生産とされており、価格は270万ドル(約3億4800万円)となる。