計算上では間に合うはずだったが……
これから旧車を買おうと思っているクルマ好きの中には「クラシックカーの燃費って、どのぐらいなの?」と気になっている人がいるかもしれない。24年前からアルファ ロメオ GT1600ジュニア(1974年式/エンジン排気量1750cc)を愛用している筆者の肌感覚では、ガソリン1リッターで平均10kmぐらい走れるといった感じだ。
もちろん、急峻な山坂道を頑張って上ると燃費が悪くなり、高速道路を一定の速度でクルージングすると燃費がよくなる。そして、排気量が大きくなればなるほど燃費が悪くなるわけだ。アルファロメオ GT1600ジュニアの場合は、上り坂が多いと燃費が6~7kmぐらいになってしまい、高速道路での移動がメインになると燃費が13~14kmぐらいまで伸びる。
アルファ ロメオ GT1600ジュニアの燃料タンクは約40リッター入るので、満タンにすると400km以上走ることができる。そこで考えた。2022年11月24日~27日に開催された「クラシックジャパンラリー2022 門司」に参加すると総走行距離が約2000kmになる。ならばガソリン200リッターで走り切るという目標を立てて、東名高速の横浜町田インターの近くにあるわが家と九州を往復できるかというチャレンジをしてみることにした。
競技中は1日200km以上を走行
走ったルートと走行距離は下記のとおり。11月23日は東名高速の横浜町田インター→大阪南港フェリーターミナルまで492km。ラリーの1日目となる11月24日が186.2km。この日は、新門司港フェリーターミナルから受付場所である門司港 旧大連航路上屋に向かい、その後、スタート地点である門司港駅まで走ってからゴール地点の別府温泉を目指したので約200kmほど走ったことになる。
ラリーの2日目となる11月25日が別府温泉をスタートし、雲仙温泉がゴールで233.8km。3日目の11月26日は雲仙温泉をスタートし、嬉野温泉のゴールまで207.6km。ラリー最終日の11月27日は、嬉野温泉をスタートし、ゴールの門司港駅まで264.6kmという内訳で、われわれ取材班は3日目以外はエントラントの皆さんと異なるホテルに宿泊したので、もう少しだけ走っていたことになる。
そして、今回の「クラシックジャパンラリー2022 門司」においてもルート上に、スタンプポイントと決められた区間を設定された時間でいかに正確に走行することができるか? を競う「PC(Prove Cronometrate=イタリア語でタイムトライアルの意)競技」が用意されている。このコンペティションに挑んだときに走ったぶんも総走行距離に含まれている。
残念ながら200リッターチャレンジには失敗
オドメーター&トリップメーターの距離数と給油リッター数を記録していたので、それも記載すると、11月23日に31万4228km時/44.13リッター給油でスタートした。南港までの492.5kmを無給油で走破し、フェリーに載せる前の31万4721km時に40リッターほど給油。到着後に204.8km走って、11月24日の31万4926km時に23.69リッターを給油し、11月25日は216.3km走って、31万5142km時に27.91リッターを給油している。
11月26日は給油せずに走り、11月27日に356.5km走って31万5499kmで39.22リッター給油。この日は179.5km走った31万5678km時にも21.19リッター給油した。これで満タンになった。
11月28日は新門司港フェリーターミナルから大阪南港フェリーターミナルまで船で移動。大阪南港フェリーターミナルから東名高速の横浜町田インターまで無給油で走破できると思ったが、455.7km走った時点でガソリンの残量が少なくなったことを確認。
静岡県・足柄サービスエリア内にあるガソリンスタンドで31万6134km時に5リッターだけ給油した。その後、67.8km走り、無事に帰還。ガレージにてオドメーターをチェックしたら31万6201kmであった。
計算すると総走行距離は1973kmで、使ったガソリンは201.14リッターであった。足柄サービスエリアでの給油を4リッターにしておけばチャレンジ成功だったわけだが、惜しくも1リッターだけオーバーしてしまった。
帰路は伊勢湾岸自動車道で渋滞にハマってしまったこともあり、
そして、