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「86/BRZ」大旋風が巻き起こった2014年。大阪オートメッセのチューニング業界の熱気を振り返る【OAM 2023】

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TEXT: 佐藤 圭(SATO Kei)  PHOTO: 佐藤 圭

「第26回大阪オートメッセ2023」は2023年2月10日~12日に開催

 西日本で最大級の自動車イベントとして知られる「大阪オートメッセ」は、1997年に始まり今年の2月10日(金)~12日(日)で26回目を迎える。スポーツカーでは2021年にモデルチェンジした「GR86/BRZ」の出展が多いと予想されるが、等身大のFRとして2012年にデビューした初代「86/BRZ」の勢いも凄まじいものがあった。それを痛感したのが2014年の大阪オートメッセだ。

2012年登場「86/BRZ」のチューニングが2014年に開花

 大阪オートメッセ2014では、チューニングメーカーやプロショップの開発がかなり進行し、またモータースポーツ界における注目度もバツグンに高く、会場のインテックス大阪には何十台もの86/BRZが並んだ。スーパーGTやワンメイクレースの車両からD1グランプリを筆頭とするドリフト仕様、エンジン内部まで手を入れたハードなチューニングカーにライトなストリート仕様まで、オーナーならずとも目を奪われる多士済々ぶりはまさに86/BRZ時代の幕開けだった。

 お馴染みの人気車両コンテストでも高品質かつ高性能なエアロパーツを全身にまとった、TOMMYKAIRA JAPANの「86 RR STREET-ZERO」が栄えあるグランプリを獲得。ネーミングから分かるとおりストリートでの走行を前提に、ダウンフォースやクーリングといった走行性能を高めつつ、過激すぎない流麗かつ自然なボディラインを作り上げた。

2023年は最新「GR86/BRZ」のカスタムカーに注目!

 また4位に入ったTOYOTA/GAZOO Racingの手による「86 TRD Griffon Concept」は、ボディ全体に施されたスポット増しによる補強やカーボン製のエアロパーツなどを駆使し、さらにクロスミッションをはじめとする数々の試作パーツで武装したタイムアタック仕様。エンジンは過給器に頼らず自然吸気のまま、メカチューンにより230ps~を発揮する。

 同じくTOYOTA/GAZOO Racingでは通常グレードには存在しない6速MTが与えられ、内外装からブレーキやボディまでチューニングした「GRMN Mark X Concept」が、数々のカスタムカーを抑えて3位に入賞しスポーツセダンの根強い人気を実証した。

* * *

 チューニングやドレスアップの最先端に触れられる大阪オートメッセ2023、開催が2月10日~12日と目前に迫っておりワクワクしているクルマ好きも多いだろう。出展車両やブースに加え、ライブといった情報もだいぶ明らかになっているので、事前に気になるメーカーや見たいクルマがどこにあるかチェックしておこう!

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  • 佐藤 圭(SATO Kei)
  • 佐藤 圭(SATO Kei)
  • 1974年生まれ。学生時代は自動車部でクルマ遊びにハマりすぎて留年し、卒業後はチューニング誌の編集部に潜り込む。2005年からフリーランスとなり原稿執筆と写真撮影を柱にしつつ、レース参戦の経験を活かしサーキットのイベント運営も手がける。ライフワークはアメリカの国立公園とルート66の旅、エアショー巡りで1年のうち1~2ヶ月は現地に滞在。国内では森の奥にタイニーハウスを建て、オフグリッドな暮らしを満喫している。
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