ゆっくりと振り子のように少しずつ
そしてスコップで抜け出す方向の山を少しでも小さくして、ゆっくりとアクセルを踏んでいく。この際、すでに紹介したように、押してもらう人がいればその力とアクセルをリンクさせるのがコツだ。また、一度に脱出するのではなく、前に少し出たらバックに入れたり、MTならクラッチを踏んで後退。後退したら、すぐに前進させて、振り子のように動いて少しずつ振れ幅を大きくしていくと最終的に勢いがついて脱出できる。
このとき、とにかくアクセルを無駄に踏まないのが鉄則だ。焦るとアクセルを強く踏み続けてしまう人は多く、結局はタイヤがハマっている部分がどんどんと削れて深くなっていくだけ。つまりますます抜けられなくなってしまう。実際に何台もスタックしているのを今まで助けてきたが、アクセルの踏み方を注意しても結局強く踏むだけの人は結構いた。
焦る気持ちもわかるし、アクセルを強く踏めば少しずつでも動くだろう、と思うのもわからないではないが、基本はクルマの動きに合わせて少しだけ。たとえば押してもらうとき、押す力に合わせて少しだけ踏み、前に出たら少しずつ踏む量を増やしていく感じ。極力タイヤを空転させないように踏むことを心がけよう。