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1000馬力オーバー! ハイスペックな「GT-R」が勢揃いする「大阪オートメッセ2023」の直前情報をお知らせします

フェニックスパワー3号車が2022年に鈴鹿サーキットをアタック

1000馬力超のR35や初お披露目のR32GT-Rも登場予定

2023年2月10日(金)~12日(日)に開催される『大阪オートメッセ 2023』は、関西最大級のクルマイベント。チューニング&カスタマイズしたデモカーたちがズラリと勢揃いする。もちろん、スカイラインGT-Rや日産GT-Rファンを喜ばせるマシンも展示される予定。そこで、GT-R Magazine編集部が現在情報をキャッチしている10台のGT-Rをここで紹介したい。ぜひ現地でそのオーラを感じてほしい。

R35チューニングを突っ走る『フェニックスパワー』は激速マシンを披露

【R35】鈴鹿のレコードタイムに迫る1100馬力仕様

 福井県と京都府に店舗を構えるフェニックスパワーで注目したいのは、「3号車」と呼ばれる2020年モデルのR35GT-R。2022年12月に鈴鹿サーキットで開催された「RH9鈴鹿走行会」では、堤 優威選手ドライブでコースレコードに迫る2分3秒763をマーク。その直前である11月に筑波サーキットの最終コーナーでクラッシュを喫し、フロントを含め全面にダメージを追ってしまったものの、1カ月で見事復活し激速を見せつけた。

幸い、RSEの4.1Lストローカーキットを組み込んだエンジンやGReddy TD06SH-20RX 8cm2タービンにダメージはなく、ボディの修復のみだったのも早期復活できた理由のひとつだろう。3号車は低中速を重視しているため、小さめのタービンを選択しているのが特徴だ。とはいえ、フェニックスパワーの横山耕治代表によってセッティングされたエンジンは1100馬力を超えるパワーを手に入れている。

もちろんパワー関係だけでなく、足まわりはアラゴスタをベースにしたオリジナルで、ブレーキはエンドレスのMONO6。タイヤはタイムアタック派に人気急上昇中のフージャーDOTラジアルA7だ。同社のエアロでシンプルに纏められたR35。2021年、2022年とRH9鈴鹿走行会を2連覇したマシンは一見の価値アリなのである。

【R35】谷口信輝選手のアタック号は1280馬力仕様

毎年12月に開催されるRH9鈴鹿走行会で、谷口信輝選手がアタックを担当し、トップ争いを繰り広げているフェニックスパワー「1号車」のR35GT-R。

HKSの4.3LキットにRSEの274度カム、GReddy TD06SH-25Gタービンを組み合わせて1280馬力というハイパワーを発生するというモンスターマシンだ。そのパワーをしっかり路面に伝える足まわりはアラゴスタType SS改。ブレーキはエンドレスのMONO6を新たに投入している。

2022年も当然一番時計を狙ってアタック。ユーズドのフージャータイヤで走った1本目では最終コーナーの立ち上がりでサクションパイプが抜けてしまうというトラブルもあったが、それでも2分4秒557というタイムを記録した。メカニックによる必死の修復作業により、新品タイヤでのアタックとなる2本目に間に合ったが、アウトラップでまたもパイプ抜け。残念ながら2022年は思うような走りが叶わなかったが、鈴鹿サーキットのコースレコードを更新するポテンシャルがあることは間違いない。闘志に溢れる姿が会場で楽しめるはずだ。

セントラル最速のR35を作った『エンドレス』の新たなプロジェクトとは!?

【R35】1000馬力仕様からブーストアップへ!

兵庫県のエンドレスが2023年から新たな提案として「ブーストUPプロジェクト」を立ち上げた。そのお披露目となるマシンがR35のデモカーだ。2022年のRH9鈴鹿走行会は、HKSの4.3LキットSTEP PROにGT4950BBタービンを組み合わせるというフルチューン仕様でアタックしたがまさかのブロー。そこで、以前から杉野康人代表が考えていたブーストアップ仕様に生まれ変わったというわけだ。

エンジン本体は3.8LのままHKSのピストンとコンロッドで強化済み。2020年モデルのR35純正タービンのブーストアップ仕様で700馬力を発生している。すでにセントラルサーキットでシェイクダウンを済ませたが、クラッチが不調ということで全開アタックはならず。大阪オートメッセには8枚クラッチで強化した状態で展示する。

ちなみにエンドレスと言えば、タイムアタックで人気のフージャータイヤを採用した先駆けだが、このR35に履いているのはブリヂストン ポテンザRE-71RS。従来の仕様に対してよりストリート寄りのスペックになっている。これからのエンドレスの取り組みを知る上でも注目の1台だ。

【R32】自然過ぎてワイドに気付かないかも!?

ここ数年、エンドレスと言えばR35のイメージが強かったが、もちろん第2世代と呼ばれるR32、R33、R34型のスカイラインGT-Rも得意分野だ。大阪オートメッセで初お目見えとなるR32は前後ワイドフェンダー仕様。しかし、杉野代表いわく「自然過ぎて気付かれないかも」というほどノーマル風に仕上げられている。それでも前後に10.5Jサイズのホイールが履けるほどワイド。エンジンまわりはHKSのピストン&コンロッドで2.7L仕様だ。VカムやGT-RSタービンも投入しており、RB26DETT好きはチェックしない手はない!

【R35】パワーだけでなく足まわりも煮詰め進化中

2022年のRH9鈴鹿走行会では2分7秒806という好タイムを記録したエンドレスの2号車。より速さを求め、足まわりを大幅に見直した1台だ。セントラルサーキットでテストを繰り返し、タイムアップを実現している。

GReddyのTD06SH-20RXタービンや4Lキット、東名パワードのプロカムなどフルチューンが施されており、現仕様では最高出力=1028ps/最大トルク=129kg-mをマーク。強化トランスミッションやLSDなどの駆動系、エンドレスのMONOブロックキャリパーなどブレーキ系、そして同社オリジナルのサーキットスペック車高調など、全方位抜かりナシのタイムアタック仕様である。

また2022年のRH9筑波走行会ではスワンネックタイプだったGTウイングをバリス製に変更。フロントアンダーディフューザーは既製品からやや改良され、タイヤ前部分を若干広げているのもコダワリのひとつだ。速さだけでなく扱いやすさも重視したスーパーマシンをご覧あれ!

【R32】『プロショップ スクリーン』のドラッグ仕様が10年ぶりに復活を遂げた!

宮城県のプロショップスクリーンのブースに飾られるR32スカイラインGT-Rはドラッグ仕様。もともと千葉 弘代表が自らゼロヨンを楽しむために製作し、今回10年ぶりに復活させたというマシンだ。

新たにHKSのVカム STEP PROを導入し、実測できっちり1000馬力を出すというRB26DETTを搭載。その詳細はまだ明らかではないが、スクリーンの技術と千葉代表の情熱がギッシリ詰まった1台に仕上がっているのは間違いない。

【R35】『リバティーウォーク』のワイド&ローのボディワークは必見

ワイドで個性溢れるボディキットが日本のみならず海外でも人気のリバティーウォーク。フォーミュラドリフトではロータリーエンジン(しかも3ローター!)を搭載したR35GT-Rが話題になったが、残念ながら大阪オートメッセでは展示されないようだ。

その代わり、PLAYBOYのデカールを施した黒いR35が展示される予定。こちらは「LB-WORKS NISSAN GT-R R35 type2」を装着している。ロー&ワイドなスタイルをR35カスタマイズのひとつ方向性として楽しみたい。

【R35】2024年モデルも『日産自動車』ブースに登場

2023年の東京オートサロンで先行公開されたR35型日産GT-R 2024年モデルが大阪オートメッセでも披露される! 2022年9月から施行された新しい車外騒音規制への適合が最大の使命であり、となると「キバを抜かれた!?」と考えてしまうかもしれないが、心配はご無用。新設計のマフラーや出力制御を見直すことで、エンジンのパワーやタイヤサイズなどスペックを落とすことなく新基準への適合に成功した。

そして最大の見どころは大胆に変更された前後のルックスだろう。2022年モデルまで採用されていたVモーショングリルはなくなり、開口面積は少し狭まったが、グリル両サイドに設けられたキバのようなアイテムにより、エンジンルームへの導風量は従来と変わらない。

R35GT-R NISMOはリアバンパーサイドのエッジがカーボン地を生かすように後方に延長され、ウイングは吊り下げ式のスワンネックタイプに変更された。また、フロントにも機械式LSDを採用し、空力も見直すことで2022年モデルよりもさらにコーナリング性能が向上しているという。

2024年モデルの変更点はまだまだたくさんあるので、ぜひ自分の目で確かめていただきたい。

【R35】『XPEL』の透明フィルムをフルラッピングした限定車のT-spec

『GT-R Magazine』のスタッフカーでもあるR35GT-R Premium editon T-spec。今回、大阪オートメッセにはGT-R Magazineの出展はないが、最新スタッフカーが『XPEL(エクスペル) JAPAN』のブース(5号館)に展示されることとなった。

納車直後のほぼ新車状態のままXPEL JAPANにて「プロテクションフィルム」をボディ全面に施工。洗車を含め徹底した下準備に始まり、管理された専用スペースで「ULTIMATE PLUS」という製品を施工した。極薄というだけでなく、丁寧な作業も相まって、完成後に見た瞬間「これ、本当にフィルム貼っているの?」と思うほどの仕上がりに。新車の塗装と変わらない美しさや輝きが保たれていた。施工から半年が経つ大阪オートメッセの会場にて、今なお輝くR35のボディをぜひ確認してもらいたい。

2023年大阪オートメッセの主役はGT-R! とは言えないかもしれないが、出展される日産GT-R、日産スカイラインGT-Rはどれも気合いの入ったものばかりなのは確かだ。

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