SR20DETにスワップし、各部にも手が加えられている
KS110型シルビアに載せ替えたエンジンは、S13シルビアに搭載されていたSR20DET。このエンジンは載せ替え(もちろんそのための加工も)だけでなく、TOMEIのカムとエキマニ、HKSのGT-SSタービン、ブローオフバルブなどといったパーツでチューニングされている。
またある時、イベントでレーシングドライバーに乗ってもらうと「足が柔らかいですね」といわれ、足まわりのレベルアップを開始する。さまざまな試行錯誤の末、最終的にフロントはS14シルビアのキャリパーを装着するためにS13系のロアアームやナックルアームなどを移植し、C34ローレル用の車高調をセット。リアはNISMOのPS13用サス+アッパーアルミブラケットという組み合わせを採用している。
このほかにも、ドライブトレイン、ボディ、インテリア、冷却系、マフラーなど、このスペースでは書ききれないほどの変更が加えられており、そのそれぞれが上原さんのこだわりと試行錯誤が繰り返された結果となっている。
若い頃にできなかったことをやっている
「20歳の頃に乗っていたのもマフラーを替えて、HKSのインタークーラーを入れたりしてたんですよ。このクルマを手に入れて、若い頃はできなかったことも多少はできるかなと思って、やりたいことをやろうと。それで理想の形に近づけるとともに、延命化をしていこうという感じですね。
今後は息子の助言で、リンクのコンピュータを入れようと思っているんですよ。今のが、現車合わせのコンピュータじゃなくて少し濃かったりするので、それで調整しようかなと思っています」
と語る上原さん。至るところがモダンにアップデートされた40年前のシルビアは、まだまだ進化していくようだ。