履きたいホイールのサイズに合わせてボディ側をいじる!
R32型のGT-Rはベースのスカイラインが5ナンバーサイズだったため、同じGT-RでもR33やR34に比べるとボディ幅が狭い。故にボディ無加工で10J以上のリム幅のホイールを履くのは難しい。このR32のオーナーはどうしても10.5J インセット15のRAYS VOLK RACING TE37 SAGA-SLを履きたかったため、ホイールに合わせてフェンダーの張り出しをミリ単位で合わ込んだそうだ。
しかも、これ見よがしではなく、純正のラインを崩さないように叩き出してもらっている。施工はエンドレスが依頼している板金塗装ショップとのことだが、かなりの張り出し量にも関わらず、その美しい仕上がりはパッと見だとノーマルのボディに見えてしまうほど違和感がない。
「第2世代GT-Rのオーナーさんは愛情が深くて、とにかく大事に乗られる方が多いです。部品が手に入りにくくなって維持するのは大変ですが、これからも何とか力になりたいと思っています」と杉野代表。ちなみに、このR32は今回の大阪オートメッセ展示に合わせて“新品”のダッシュボードに交換したのだという。R32の純正ダッシュボードはすでに製造廃止で手に入らないはずだが……。
「オーナーさんがかなり前に新品を購入してストックしていたのです。今回はショーに出すということで、とっておきの新品を投入することにしたそうです」とのこと。そんなエピソードだけでも、このR32に掛けるオーナーの愛情が伝わってくるではないか!