新型シビックタイプR 無限仕様
そして無限の名前を冠する目玉車両とも言えるのが、新型シビックタイプRだろう。リアルカーボンが無言の迫力を醸し出しているスタイルとなっているが、この車両に装着されているフロントスポイラーとボンネットはすでにスーパー耐久に参戦している車両にも装着されて実戦デビューをしている本格的なもの。ボンネットはレースで得た知見をフィードバックしてダクトを見直すなど、市販化までにさらなるアップデートが期待されるアイテムだ。
リアに目を移すとセンター1本出しとなったマフラーが目を引くが、これもレースマシンのイメージをフィードバックしたもので、大型のリアディフューザーとともにさらなる空力性能のアップがなされていることは間違いない。リアウイングも先代シビックタイプRのレース車両に装着されていたものの形状を踏襲したものとなっている。
そして足元にはBBS製の19インチホイールに無限のセンターキャップの組み合わせ。これはあくまでコンセプトとなるが、いずれBBSと無限のコラボモデルが生まれることになるかもしれない。
インテリアに目を移すとノーマルのタイプRとは異なるシックな世界観が広がっており、ブラックのフルバケットシートやフロアマットだけでなく、フロアカーペットやシートベルトもブラック化され、落ち着いた雰囲気となっていたのが印象的。鮮烈なレッドの内装色も魅力的だが、こういった黒系の内装色を選ぶことができてもアリだなと感じさせてくれるものとなっていた。
そのほかの機能パーツとしては、およそ20ミリダウンとなるスプリングやブレンボ製のブレーキ、そしてフロントバンパー奥にはオイルクーラーが装着されていた。これも試作品ということで実際に市販化されるかは未定ということだが、今後もレースシーンで培ったデータやユーザーの声などを考慮しながら開発を進めていくとのことなので、期待して待ちたい。