PC競技に特化したスペシャル仕様にモディファイされている
クラシックカーラリーは、決められた区間を主催者が設定した時間でいかに正確に走行することができるか? を競う「PC(Prove Cronometrate:イタリア語でタイムトライアルの意)競技」で順位をつけているが、山本さん曰く、MG TDはPC競技に向いていないクルマなのだという。そうは言うもののAクラスの2位だったので、いろいろ伺ってみたら、愛機のMG TDをPC競技に特化したスペシャル仕様にモディファイしていた。
「最初、1968年式のフォルクスワーゲン カルマンギア カブリオレでクラシックカーラリーに出ていました。
PC競技に向いていないとわかっていたのに、なぜ購入したのか尋ねると山本さんは次のようにコメントした。
「MG TDは、足まわりがイイ意味でやわらかく、
さらに、MG TDのノーマルハンドルはお腹に当たるぐらいの大きさなので、
そんなMG TDでPC競技に挑みながら、当初、
「まず足を固める作業に入ったときに、ダンパーがフロントフェンダーに当たってしまうことが判明。そこでフロントフェンダーをクラムシェルからサイクルフェンダーにしました。足まわりのセッティングが決まってきた頃から、PC競技に向いているクルマになりましたね」
好成績を残している山本さん/布留さんペアのMG TDは、これからTシリーズでクラシックカーラリーに参戦しようと思っている自動車趣味人のよき指標となるだろう。