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日産初代「フェアレディZ」の慣らし運転終了。魅せるエンジンは3リッターにボアアップしました

1974年式の日産フェアレディZ

グッドコンディションの「S30Z」を街乗り重視でリフレッシュ

「日本旧軽車会」が主催する、新年第1弾のイベント「ニューイヤークラシックカーミーティングinキヤッセ羽生」が2023年1月8日に開催された。参加資格は1946年から2000年までに生産されたクルマが基本で、一部例外もOK。今回のエントリーは170台。そのうちの1台、真紅のボディにピカピカのエンジンルームがカッコいい初代「フェアレディZ」のオーナーに話を聞いてみよう。

エンジンとボディをリフレッシュ&チューニング

1974年式の初代日産「フェアレディZ」(S30Z)のオーナーの吉岡孝倫さん。ノーマルで状態が良かったため手に入れたこのS30Zだが、吉岡さんはさらに全体的なリフレッシュ&チューニングを行うことにした。

まずボディは全てバラして、知り合いに全塗装の作業を依頼。2基目となるエンジンは、単体でエンジン屋さんに出して整備、チューニングを行ったという。ちなみに1基目のエンジンは白煙が出てしまったため使用せず、ストックしていた別のエンジンで作業を行ったのだそうだ。

整備、チューニングを行ったエンジンの仕様は、亀有エンジンワークスのピストンを使用し3Lにボアアップ。そのほかに亀有エンジンワークス製のヘッド、OERのレーシングキャブレター、OS技研製のデスビなどをセットした。サーキット仕様や最高速仕様ではなく、街乗りを重視したセッティングを目指したものだ。ちなみにトランスミッションは71Bのノーマルで、OS技研の強化クラッチを組んでいる。

さらにイベントなどでボンネットを開けることを想定して、ヘッドカバーなどは再メッキして魅せるエンジンに仕上げられている。

愛車の心臓であるエンジン搭載は自身の手で

ボディとエンジンはそれぞれ別の業者で作業を行ったのだが、それをドッキングしたのはオーナーの吉岡さん自らの手によるもの。吉岡さんはできる部分は自身で作業するDIY派で、その作業場となるガレージにはチェーンブロックも用意されているという。

「ボディが仕上がった後に、エンジンがなかなか来なかったんで、待ってたんです。エンジンを載せる時は大変でした。ボディに傷を付けないように2人でエンジンを支えて、1人がチェーンブロックを操作し、3人がかりでエンジンを載せました」

仕上げの補器類なども自分の手で

エンジンを載せ終わった後も吉岡さんの作業は続いたようだ。メーターなどの配線に、購入していたスターロードのラジエターの取り付けなど。補器類の取り付けの多くも自身で行ったそうだ。

「Zはカタチが好きなんです。コンセプトはとくになくて、街乗りを重視して作りました。そして皆に見せたくて、キレイにした感じですね。2基目のエンジンが仕上がってから今までの走行距離が2000kmで、エンジンの慣らしが終わったところです。前のエンジンとはパワーが全然違いますね。いろいろと組むのは好きなんですが、今はこれ以上することがない状態です」

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