新進気鋭のモデルカー・メーカー「イグニッションモデル」が大阪オートメッセ2023に出展
音楽やファッション同様、クルマの世界にも「その時々のトレンド」がある。たとえば昨今の自動車産業界で言えば、Connected(コネクティッド)、Autonomous/Automated(自動化)、Shared(シェアリング)、Electric(電動化)に邁進する「CASE」と呼ばれる動きがそれだろう。
自動車産業が「CASE」に向かう一方、個人ではカスタムの人気が沸騰
その一方で、カスタムやチューニングといった趣味の分野においては「それぞれ個人がクルマを使ってどのように楽しむか」が主眼となる。もちろんそのクルマが公道を走る以上は法的な制約をクリアすることは前提であるものの、その範囲内で他者の迷惑にならなければその楽しみ方は自由。2月10日~12日に開催された「大阪オートメッセ2023」の会場でも、軽トラックから超高級サルーン、スーパーカーまで、ジャンルを問わずさまざまなカスタムカーが出展されその個性を競った。
モデルカーでも有名ワンオフ・モデルやカスタム旧車が人気に
そしてその流れは、今やミニカーやプラモデルといったモデルカーの世界にも波及しているのをご存知だろうか。もともとモデルカーといえば、市販車であればカタログに掲載されているノーマル状態を再現し、レーシングカーやラリーカーならばいつのどのレースに誰のドライブで参戦した個体かを特定してモデル化することが当たり前だった。
しかし最近は実車の世界では数多くのカスタムカー・ビルダーが自身の名を冠したカスタム・マシンをリリースし、「吊るし」のオリジナルでは物足りないと感じるクルマ好きも少なくない。「模型化する実車」がありきのモデルカーの世界も畢竟、名のあるカスタムカー・ビルダーの手がけたワンオフ・モデルや、定番のカスタムが施された現代に生きるヒストリックカーなどを好んでモチーフとするようになっている。
緻密な1/18の秋発売モデルが早くもお披露目
そんなモデルカー業界におけるカスタムカーのトレンドを牽引しているミニカー・メーカーのひとつが、ここにご紹介する「イグニッションモデル(ignition model)」だ。同社は2013年に設立されたモデル・メーカーで、もちろんノーマルのロードカーやレーシング・マシン、ラリーカーといったミニチュア・モデルカーも数多く手がけてきている。だが、昨今の主流はやはりカスタムカーや定番のモディファイが施されたヒストリックカーなど。
大阪オートメッセの同社ブースでは、「リバティーウォーク・スーパーシルエットS15シルビア」、トヨタ「スポーツ800“ノブハチ”Ver.」、「Feed Afflux GT3(FD3S)」などこの秋に発売予定の試作モデルがいち早く展示され、実車ファンとモデルカー・ファン双方から注目を集めていた。
ちなみにこれらは可動部を持たないレジン樹脂製のプロポーション・モデルで、スケールはいずれも1/18。このほかにも同社ブースにはイベント会場限定発売モデルなども用意され、こちらの売り場にも熱心なコレクターが次々と訪れていた。