ECUチューニングにも遊び心を忘れない
ブースに展示されていたデモカーのベースは、アバルト595コンペティツィオーネ。当然足まわりはVIITSサスペンションとなっており、2cmのダウンと減衰力・アライメントの調整が行われている。その効果は、これまでアバルトに乗ってきたオーナーならば体感できるレベルだとのこと。ちなみに組み合わされているホイールは、レイズのZE40 TA31 17インチ7.5J+34となり、フロントデフにはOS技研のスーパーロックLSDがセットされている。
エンジンなどの機関類はノーマルだが、書き換えタイプとなるTRYFORCE ECUチューニングでパワーの増加と気持ちよく回るセッティングに変更。デモカーでは遊び心でアクセルを戻した際にバラバラバラというフィーリングを与えたセッティングとなっているが、好みによりこの効果がないデータも用意されているそうだ。
さらにカプラーオンでブーストアップが可能なHKS VIITSブーストコントローラーでパワーアップされ、排気系は可変バルブが採用されたHKS VIITSマフラーとなっている。
気持ちよく安全に走れるストリートバージョン
シートは電動タイプのレカロSportsStar CL210H lvo。ただ単に装着したのではなく、トライアルのオリジナルでエンジンを切った状態でも電動リクライニングが可能となり、バッテリー上がり防止のためシートヒーターはあえてこの状態では作動しない設定となっている。
デモカーの方向性は現在のところ、オーナーからの要望が多いワインディングやサーキットなどを気持ちよく安全に走れるストリートバージョン。ただしもっと走りに振りたいという要望もあるそうで、今後はオーナーからのさまざまな要望を活かしてトライアル流にアレンジすることもありえるそうだ。