全体のバランスを考慮して法規制もクリア
前後フェンダーはウェッジシェイプを強調するべくワイドフェンダーを装着。片側100mm以上ワイド化されたリアフェンダーに収まるホイールは12Jで、なんと345幅のタイヤを履かせていたから驚きだ。ちなみにホイールはフロント10J&リア12Jの「ボルクレーシングG025」でタイヤはミシュランのパイロットスポーツ4S(F:285/35-20、R:345/30-20)だった。
リア回りの造形は発泡ウレタンとパテを駆使して製作。フェアレディZのテールとウイングをきちんと装着できるだけでなく、全体のバランスも考えながら造形作りを行った。
他にもテールエンドとBピラーのバッジをフェアレディZ用に変更。さらにインテリアはハンドルをフェアレディZ用に交換している。また、マニアな方なら気づくと思うが、R35GT-R用を移植したドアノブも注目ポイントだ。可能な限りスポーツカーに寄せた細工は、クルマ好きのハートに響くことは間違いない。
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フェアレディXはコンセプトモデルだが、自動車メーカー直系の日産京都自動車大学校が手掛けたクルマなだけに、しっかり法規制に適合するように仕上げられているから素晴らしい。ちなみにフェアレディXという名前の「X」には、クロスオーバーという意味と、数学的な未知数の意味が込められている。