アゲ系カスタムで本格オフロード車に生まれ変わった
2023年2月にインテックス大阪で開催された「大阪オートメッセ2023」。軽自動車をベースとしたカスタムは相変わらずの人気だが、6インチのリフトアップで大きな存在感を放つクルマがあった。京都府の「ビーストR」が製作したDA17型スズキ「エブリイ」だ。
こだわりの足まわりで走りもOK
約15年に及ぶリフトアップの技術をアピールするため、構造変更の限界と安全な走りの両立を目指したという。最大のポイントはオリジナルの足まわりで、調整式ラテラルロッドやリアのAリンク、プロペラシャフトのスペーサーなどを併用。ここまで上げると直進安定性を損なってしまいそうに思えるが、ハンドリングはフロントのアライメントを煮詰めて解決した。
風の影響もダンパーやスプリングの組み合わせでかなり軽減しており、6インチアップのままコンプリートカーとして販売しているそうだ。
エアロパーツなどでギア感をアップ
安定感を高めつつ迫力アップにも貢献するのが、前後に装着された大きなオーバーフェンダー。片側70mmの出幅で7J×17+42のホイールを難なく収め、タイヤは215/60R17のマッドテレーンを組み合わせる。
本来ならもっとワイド化したかったそうだが、前後ドアの開閉を考えるとこのサイズが限界とのこと。おかげで前後ともドアとフェンダーは干渉せず、開く量も変わらず乗降性や荷物の積み込みにも影響しない。なお構造変更で普通車の3ナンバーとなり、この状態で一般道を堂々と走行できる。
エクステリアもすべてオリジナルパーツで統一しており、オーバーレッドSSフロント&リアバンパー、サイドガードステップに専用LEDテールなど、飾り気がないノーマルからイメージチェンジ。とくに人気が高いのはフロントの「クラッシュガード」だ。
製作した当初は「エブリイには似合わない」との声もあったそうだが、今となってはコンプリートカーのオプションで一番人気だとか。最新作のアンダーガードと併せて装着すれば、フロントまわりの印象がますます精悍になる。展示車両はオーソドックスなシルバーだが、ドレスアップを楽しみたいユーザーに向け、レッドなど計5色のバリエーションを用意。クラッシュガードに続く定番アイテムになりそうだ。
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ビーストRの進化は6インチアップにとどまらず、現在は7.5インチでも構造変更の実績があるとのこと。軽バンを思い切りリフトアップして目立たせたいものの、車検や走行性能が不安で踏み切れない、という人はビーストRに問い合わせてみるといいだろう。