OAM2023でも話題をさらったリバティーウォーク
カスタムカーファンを常に驚かせてくれるリバティーウォーク。「OAM2023」では、スーパーリメイクを施したシルエットワークス「F40」と「FD3S RX-7」を展示して話題となったが、実はもう一台、とてつもなくスケールが大きいマシンが存在していた。それが、目玉となったマシンの後ろに展示していた三菱ふそうの大型トラック(10t)スーパーグレートだ。
なぜ、トラックをカスタマイズすることに?
そもそもリバティーウォークがトラックを手掛けるきっかけになったのが、部品商の小林商会からトラック業界を盛り上げたいという相談を受けたことからだった。
トラックのカスタムというと、日本にはデコトラがある。しかし、このスタイルでは、世代間の壁や価値観の違いもあり、今どきの若者にアピールすることが難しい。
実はトラック業界は現在、次の世代に向けた担い手を募集している。年々、減少傾向にあるトラックドライバーをより注目される職業にしたい。そして、こんなにもカッコ良いトラックに乗れる職業なんだということ伝えたい。そんな業界の強い想いを形にすべく、スーパーカーカスタムでお馴染みのリバティーウォーク加藤会長に白羽の矢が立ち、新たなアプローチでトラック業界を盛り上げるべくタッグを組む形となったわけだ。
リバティーウォーク加藤会長は、この三菱ふそうスーパーグレートのカスタムについて次のようにコメントしてくれた。
「今回のプロジェクトは、単にカッコ良いトラックを作るというだけの意味ではなく、子どもたちがトラックドライバーに憧れを抱く存在のクルマを目指したかったんです。
このトラックを見て素直に乗りたい。やっぱりトラックドライバーってかっこいいよね。そう思ってもらえるようにデザインしました。
そして、もう1点、特にこだわったのが、メッキパーツを使わずにFRPパーツのみでデザインを完成させたことです。メッキパーツを用いると、デコトラの印象が強くなってしまいますよね。もちろん、デザインを変えれば、違った見せ方も出来るけど、そこはリバティーウォークだけに、デコトラチックというわけにはいかない。だから、ハイウェイでカッコいいユーロカスタムトラックを目指して製作してあります」