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いま「車中泊」ならぬ「車上泊」が人気!「ルーフテント」の種類と選び方をプロがお教えします

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TEXT: 並木政孝(NAMIKI Masataka)  PHOTO: 近藤浩之/牧野森太郎/AMW編集部

物理的なデメリットを踏まえ、よく考えて選ぼう

多くのメリットがある一方、ルーフテントのデメリットはクルマからテントが切り離せないため、キャンプサイトまでクルマが乗り入れられるオートキャンプ場のような場所でなければ使用でません。そして、クルマの屋根という高い位置にテントを張るため、テントへの出入りに専用のハシゴを使って上り下りする苦労が伴い、遮蔽物の無いルーフ上は目立ってしまうのも難点といえるでしょう。屋根の上は風通しが良いものの、風の影響を受けやすいためにテントが揺れてしまうのもルーフテントならではの泣き所です。

一度、ルーフに装着してしまうとクルマから取り外すのが面倒であり、取り外してしまうと保管する場所が必要になることから、多くのキャンパーは屋根に積んだ状態にしている人も多いようです。テントを閉じた状態でも全高が高くなることから高さ制限がある駐車場が使用できないことや、低い高架下が通れなくなる……などの制約が生まれてしまいます。

また、ルーフに積載した状態では走行中に受ける風の抵抗と重量が影響して燃費が悪くなるというデメリットや、ルーフ上に重量物を載せることで横風の影響を受けやすくなり、ロールセンターが高くなることでコーナリング時の運動性能が落ちてしまうことも頭に入れておきましょう。

* * *

設営や撤収が簡単でインスタ映えするルーフテント。高額なキャンピングカーには手が届かなくても、装着するだけでキャンピングカー的な楽しさが味わえるのも大きな魅力と言えそうです。車中泊ならぬ車上泊は新たなキャンプスタイルとして今後さらに人気が高まる予感がします。

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