日産スカイラインGT-R
国産車の量産エンジンで、最初に1000psのチューニングに堪えられるエンジンとして登場したのが、第2世代の「スカイラインGT-R」の心臓部、RB26DETT。
スッキリした美しさは持ち合わせていないかもしれないが、無骨で力強さを感じさせる鋳鉄ブロックと、ツインカムらしいエンジンヘッド、そしてツインターボの存在感は比類ない。チューニングカーになると、ツインターボ/シングルターボなどさまざまな仕様が存在し、「エンジンを見せてもらっていいですか」と話しかけたくなる魅力がGT-Rにはあった。
フェラーリ・テスタロッサ
まだまだエンジンが格好いい車種はいくつかある。フェラーリでいえば、テスタロッサ。テスタロッサとは、イタリア語で赤い(rossa)頭(testa)という意味で、エンジンの赤いカムカバーが特徴だ。180度のV12気筒5リッターで390psというスペックを誇る。
ちなみに180度V型エンジンは、隣り合うシリンダーで、クランクピンは共有するのが特徴。一見似ている水平対向エンジンだが、対向するシリンダーのクランクピンは180度位相になっているので、180度V12気筒と水平対向12気筒は大きく異なる(180度V型エンジンは、12気筒以外実用化は難しい)。エンツォ フェラーリのV12やF12ベルリネッタのV12も、もちろんカッコいい。
そのほかにもある、見た目のいいエンジン
マセラティクーペのV8もカッコいいが、あれはフェラーリ製(フェラーリ「F430」のV8がベース)。アウディA8(D4)のV8エンジンも意外にいい線をいっていると思う。国産では、トヨタの2T-G(YAMAHAの刻印が良かった)や日産のFJ20(4気筒だったので、R30スカイラインのエンジンルームがスカスカだったのが印象的)も、ツインカムだという主張が強くていい感じ!?
純ガソリンエンジンが消滅してしまう前に、もっと見せるエンジン、造形的にカッコいいエンジンを各社とも作ってほしいところだ。