クルマを文化する
REAL CAR CULTURE

AUTO MESSE WEB

クルマを文化する
REAL CAR CULTURE

AUTO MESSE WEB(オートメッセウェブ)

  • TOP
  • CAR
  • 「レクサス」発足時の「LSじゃない」方を覚えてる?「ウィンダム」の前は「カムリプロミネント」でした
CAR
share:

「レクサス」発足時の「LSじゃない」方を覚えてる?「ウィンダム」の前は「カムリプロミネント」でした

投稿日:

TEXT: FEN  PHOTO: FEN/トヨタ自動車

歴史の波に忘れ去られたレクサス「ES250」とは

トヨタの高級ブランド「レクサス」が日本で展開されたのは、2005年のことだった。けれどアメリカでの歴史はそれよりもずっと昔、1989年にスタートしている。欧州ブランドに影響を与えた「セルシオ」こと「LS400」が先駆けだが、日本でレクサスという名が浸透したのは、「日本名ウィンダム誕生」のキャッチコピーで有名な「ES300」のテレビCMだったかもしれない。しかし、日本ではほとんど知られていないレクサスのモデルがあった。

最初期のレクサスといえば日本名「セルシオ」の「LS400」が有名

今はセダンからSUVまで、レクサスのラインアップも豊富になっているが、最初は2車種からスタートした。ひとつは有名な「LS400」で、日本名「セルシオ」だ。V8エンジンを搭載して、メルセデス・ベンツやBMWをライバルとして捉えるには十分な風格と性能を持った高級セダンであった。後に日本国内に向けて「セルシオ」の名前で販売されると、レクサスのエンブレムに交換する人も多かった。

ES250のベースは「カムリプロミネント」ハードトップ

そしてじつはもう1車種、LS400の弟分にあたるモデルが販売されていた。それが「ES250」というモデルで、ベースとなったのはV20系「カムリプロミネント」のハードトップだ。当時すでにカムリは北米市場で人気車種だったが、セダンとステーションワゴン(ワゴンは日本未発売)のみであり、レクサス版カムリにはハードトップが選ばれたことになる。

日本仕様のカムリプロミネントと比べると、フロントグリルやテールライトがアメリカ人好みに仕立てられ、内装も本革シートに木目パネルを奢って一層の高級感を演出。高級オーディオの標準装備もセールスポイントだった。搭載されるV6型フォーカムエンジンもカムリプロミネントの2.0Lに対して、2.5Lへと排気量を拡大している。

初代はマイナーに終わるも現行7代目まで系譜は続いている

1989年にデビューし、1991年に2代目「ES300」へとバトンタッチ。小さくて上質な高級車レクサスES250は、大ヒットとなったLS400の影に隠れて超マイナー車となってしまった。この存在を知る人は一部のカーマニアくらいで、知らない人が見かけたら「ニセレクサス」と思われてしまうかもしれない。

ちなみに日本にもごく少数が並行輸入されているほか、北米仕様愛好家によってカムリプロミネントをベースにアメリカから取り寄せた部品と交換してES250を再現した車両もある。

* * *

ちなみに「ES」は初代こそマイナーだったものの、その後もレクサスブランドで販売が続けられ今日に至っている。2代目以降4代目までは「ウィンダム」がベース。また、現行の7代目からは日本でも販売されるようになった。

すべて表示

 

 

 

 

 

 

 

RECOMMEND

MEDIA CONTENTS

WEB CONTENTS

 

 

 

 

 

 

 

人気記事ランキング

MEDIA CONTENTS

WEB CONTENTS

AMW SPECIAL CONTENTS