最新運転支援装備やコネクテッド機能も充実
ボディをはじめ、ドライブトレインを構成する多くのパーツにアルミを用いることで軽量化が図られた。足まわりにはM専用サスペンションが装着される。ワイドトレッドでアグレッシブなエクステリアには、特徴的なキドニーグリルや大型エアインテークを備えるフロントマスクを採用。
リアにはダウンフォースを得るためのスポイラーと空力を高めるディフューザー、Mスポーツ・エキゾーストなどが備えられている。また、ブレーキもサーキット走行に対応する軽量化された6ポッドMコンパウンド・ブレーキを標準とし、耐摩耗/耐熱性能をより高めたMカーボン・セラミック・ブレーキをオプションで用意している。
インテリアはMモデル専用デザインのメーターパネルやM専用ステアリングを採用。シートもMスポーツ・シートが備わり、スポーティ感を高めている。また、さらにスポーティなMカーボン・バケット・シートがオプションで用意されている。
サーキット走行まで対応した走りのハイパフォーマンスモデルながら、運転支援システムなどが充実していることもポイントだ。最新の安全機能・運転支援システム(ドライビング・アシスト・プロフェッショナル)を標準装備。高性能3眼カメラ&レーダーと高性能プロセッサーによるこのシステムにより、高速道路での渋滞時などにドライバーの運転負荷を軽減してくれる「ハンズ・オフ機能付き渋滞運転支援機能」も備えている。
また、最新世代の車載通信モジュールであるBMWコネクテッド・ドライブを採用。AI技術を活用し音声会話だけで各種操作を行なってくれる、インテリジェント・パーソナル・アシスタントも備えており、「OK、BMW」などの呼びかけに対応してくれる。さらに、Amazon Alexaも備わっているので、スマートフォンアプリ(My BMW)を使って車両を連携させれば、自宅さながらのサービスや機能を利用することも可能だ。
ラゲッジ容量は通常(5名乗車時)で500L、後席を倒せば最大1510Lまで拡大する。国内価格はセダン(M3 コンペティション M xDrive)より17万円高となる、1398万円(消費税込)である。
AMWのミカタ
ちなみに、アウディ「RS4 アバント」のエンジンは、2893ccV型6気筒ターボで、最高出力・最大トルクは、450ps・600Nm、車両価格は1299万円(消費税込)。M3に四輪駆動でツーリングが登場したいま、「仕方なく」RS4 アバントを選んでいた人にとって、M3コンペティションM xDriveツーリングは非常に悩ましい選択となるに違いない。