男子禁制GCCでのAMW的注目の1台
2022年12月中旬に山梨・甲府市のアイメッセ山梨で開催された「ガールズ・カー・コレクション（GIRLS CAR COLLECTION）」（以下、略称GCC）。女子オンリーの男子禁制イベントに、シザーズドアのホンダ「S660」で参加したのは、アメリカ出身のKazetori88さん。カスタム現在進行系の爽やかなエスロクを紹介する。
ドリフトも嗜むオーナーが選んだ1台
アメリカ・ミシガン州出身のKazetori88さんの愛車は、爽やかなブルーのホンダ「S660」だ。日本語がペラペラな彼女、職業を聞いてみると、実は学校の教師をしているということ。取材時のアンケート用紙も丁寧に日本語で記入してくれた。
以前の愛車は日産「S13シルビア」とダイハツ「ミラジーノ」。この組み合わせからも察しがつく通り、ただのクルマ好きというわけではなさそうだ。走ることも大好きな彼女は、ドリフト用にS13シルビアを所有し、通勤や普段の買い物用としてミラジーノを用意していたわけだ。
現在のファーストカーはS660で、このクルマを選んだ理由は、小さくてカッコ良いスポーツカーだったからとのこと。
ご存じの通り、ホンダS660は約10年前、2013年に開催された第43回・東京モーターショーで「S660コンセプト」として発表され、2015年3月から正式に発売をスタート。軽カーのボディサイズ枠でミッドシップにエンジンを搭載し、後輪駆動のMRオープン2シーターとして話題となった。しかし、残念ながら2022年3月、惜しまれつつ生産が打ち切られ、その歴史に幕を閉じることになった。
ようやく探しだした「プレミアムビーチブルー・パール」
Kazetori88さんの愛車は2017年式のS660だ。実はクルマに対するこだわりとても強く、購入するなら爽やかなブルーが良いと決めていた。そしてようやく巡り合ったのがプレミアムビーチブルー・パールだったのである。
このカラーは2018年4月まで存在し、以降はマイナーチェンジによって深い青のフレンチブルー・パールに変わったことで廃盤カラーになる。なので、そのボディカラーを持つS660の中から状態の良い中古車を探して購入したそうだ。
イベント参加にハマッているKazetori88さんは、愛車のカスタムに対しても積極的で、このS660には、ホンダ系チューニング・ブランド「無限／MUGEN」製のフルエアロキットを装着し、ボディにはレーシングストライプを入れている。
また、ドアはシザーズウイングドアに変更し、そのドアを下部にLEDランプを仕込み、ナイトイルミネーションを楽しめる細工を施している。
ホイールは外装カラーに合わせて、ホンダのHエンブレムを青バッジに換装済み。タイヤはヨコハマADVANネオバAD08Rに白・青のカラーレターを施し、フロント・リアともに165/55R15インチを履く。ちなみに随所に施すブルー化リメイクは、他にもリアのホンダ Hエンブレムにも見られる。
インテリアはブラック×ブルーでコーデし、スポーティな6速MT仕様である。今後のカスタム予定は、カーボン製のドアハンドルに交換し、好きな音楽を綺麗なサウンドで聴けるように、オーディオ系のグレードアップを検討中ということだった。