授与式には星野一樹新監督が登壇
モータースポーツの迫力を写真で伝える「日本レース写真家協会(略称:JRPA)」。会員60名による投票によって、その年で一番のフォトジェニックを選出する「JRPAアワード」の2022年が決定し、大賞には「HOSHINO RACING TEAM IMPUL」、特別賞に「小椋 藍」が選出された。
伝統のカルソニックブルーが年間を通して大活躍
JRPAアワードは2005年から行われており、これまでレーシングドライバー/ライダー、レーシングチーム、メーカー、サーキットなどが大賞に選出されてきた。2022年の大賞に輝いた「HOSHINO RACING TEAM IMPUL」の選出理由として、2022年のスーパーGT第5戦 鈴鹿での予選15番手からの初優勝のほか、第8戦での2位表彰台などの活躍を見せ、チームは27年ぶりのGT500クラス優勝を果たしたこと。そしてドライバーや星野一義&一樹親子の感情豊かな表情やカルソニックブルーのマシンの活躍がフォトジェニックだったとしている。
授賞式では、2023年シーズンはTEAM IMPULの監督に就任した星野一樹監督が登壇。JRPA会長である小林 稔会長より記念の盾が贈られた。星野監督は受賞した歓びを語り、
「シリーズチャンピオンを獲得したという成績だけではなく、年間を通してフォトジェニックだったという評価をいただいたいことがとても嬉しいです。2015年にも大賞に選出していただき、2度目の大賞というのも嬉しいです。この名誉ある賞に恥じない成績を、2023年シーズンも残していかなければと思っております」とコメントした。
また、特別賞には2022年にロードレース世界選手権Moto2クラスへ参戦して2年目を迎えた小椋 藍選手が選ばれた。過去最多の20戦が開催された2022年シーズンは、3勝を含む7回の表彰台という素晴らしい成績を収め、最終戦バレンシアGPまで首位争いを展開。その熱い走りが日本のレースファンを熱狂させてくれた。3年ぶりに開催された日本GPでは日本のレースファンの期待に応え、見事優勝したことも選出の理由となっている。
JRPAアワードは、レースの記録や戦績だけではなく、競技においていかにフォトジェニックで、フォトグラファーの写心をくすぐる存在であるか、によって決定する。競技スタイル、立ち振る舞いがいかに魅力的で、つねに話題や撮影機会を提供してくれて、そしていかにフォトグラファーを「熱く」してくれるか、という視点で選出している。2023年シーズンはどのようなドラマが生まれ、その瞬間を切り取った作品がどれだけ誕生するのかとても楽しみだ。
なお、圧巻の作品を見ることができる日本レース写真家協会報道写真展「COMPETITION」は、2023年6月20日(火)〜7月1日(土)まで、キヤノンギャラリー大阪にて開催される。ぜひ迫力の写真を見てサーキットの興奮を体感してほしい。