自動車カスタム市場が急成長している親日国・インドネシアから
2月に開催された「OAM2023」の会場でブースを展開していた、「NMAA」。インドネシアの自動車カスタム&アフターマーケットパーツ関連企業の団体が日本のカスタムイベントに参加するのはなぜなのか、同団体の代表に聞いてみました。
インドネシア最大のアフターパーツ業界団体「NMAA」とOAMが協力
NMAA(National Modificator & Aftermarket Association)とは、2016年に設立されたインドネシア最大のカスタム&チューニングの業界団体で、アフターマーケットパーツメーカーなどが加盟している協会だ。2018年からはインドネシア・モディフィケーション&ライフスタイルエキスポ(IMX)というカスタムカーのイベントも開催している。
じつはNMAAとOAMの間には協力体制が結ばれており、OAMにも2023年で4回目の参加となっている。ところでなぜ、インドネシアの協会がOAMにブースを出展しているのだろうか。会場に訪れていたNMAAファウンダーのアンドレ・ムルヤディ(Andre Mulyadi)氏のお話を交えながら、そのあたりを探ってみることにしよう。
インドネシアでは走っているクルマの8割が日本車
昨今経済成長が著しいインドネシア。2億7000万人もの人口を抱える同国では、走っているクルマの多くが日本車である。となると経済的に余裕が出てきたクルマ好きの人々の目はカスタムに向かい、その対象の多くが日本車になるのは自然な流れだ。
「インドネシアでは8割くらいが日本車となっています。日本と同じクルマが多いので、日本の企業と協力することで、お互いに利益をもたらすことができればと思っています。インドネシアでは、若い人たちがカスタムも含めたさまざまなクルマのビジネスをスタートしており、彼らをサポートするためにも、インドネシアの商品を日本に紹介するためのプロモーションとしてOAMに参加させていただいています」
こう語るアンドレ氏。じつは自身も大のカスタムフリークで、スーパーチャージドアメリカンV8を搭載したフルスクラッチのカスタムカーや、日本車のカスタムモデルの製作を行っているそうだ。