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インドネシアのカスタムシーンに要注目! アフターパーツ団体「NMAA」が「OAM(大阪オートメッセ)」に参加する理由とは

2011年にインドネシア国内初のEVとして製作されたマシン。NMAAファウンダーのアンドレ・ムルヤディ氏がボディの製作を手がけた

自動車カスタム市場が急成長している親日国・インドネシアから

2月に開催された「OAM2023」の会場でブースを展開していた、「NMAA」。インドネシアの自動車カスタム&アフターマーケットパーツ関連企業の団体が日本のカスタムイベントに参加するのはなぜなのか、同団体の代表に聞いてみました。

インドネシア最大のアフターパーツ業界団体「NMAA」とOAMが協力

NMAA(National Modificator & Aftermarket Association)とは、2016年に設立されたインドネシア最大のカスタム&チューニングの業界団体で、アフターマーケットパーツメーカーなどが加盟している協会だ。2018年からはインドネシア・モディフィケーション&ライフスタイルエキスポ(IMX)というカスタムカーのイベントも開催している。

じつはNMAAとOAMの間には協力体制が結ばれており、OAMにも2023年で4回目の参加となっている。ところでなぜ、インドネシアの協会がOAMにブースを出展しているのだろうか。会場に訪れていたNMAAファウンダーのアンドレ・ムルヤディ(Andre Mulyadi)氏のお話を交えながら、そのあたりを探ってみることにしよう。

インドネシアでは走っているクルマの8割が日本車

昨今経済成長が著しいインドネシア。2億7000万人もの人口を抱える同国では、走っているクルマの多くが日本車である。となると経済的に余裕が出てきたクルマ好きの人々の目はカスタムに向かい、その対象の多くが日本車になるのは自然な流れだ。

「インドネシアでは8割くらいが日本車となっています。日本と同じクルマが多いので、日本の企業と協力することで、お互いに利益をもたらすことができればと思っています。インドネシアでは、若い人たちがカスタムも含めたさまざまなクルマのビジネスをスタートしており、彼らをサポートするためにも、インドネシアの商品を日本に紹介するためのプロモーションとしてOAMに参加させていただいています」

こう語るアンドレ氏。じつは自身も大のカスタムフリークで、スーパーチャージドアメリカンV8を搭載したフルスクラッチのカスタムカーや、日本車のカスタムモデルの製作を行っているそうだ。

日本のアフターパーツ業界にとっても新たなチャンス

実際、今回のOAMのNMAAブースではLED関連のパーツや塗料製品、ステッカー製品、インテリア、アパレル関連の商品展示が行われ、インドネシア製品のクオリティの高さをアピール。さらに地元のYouTuber数人も連れてきて、積極的に自社ブースも含めOAMの模様をインドネシアに配信していた。

すでに現時点でも、日本のカスタムビルダーとの提携など日本との関係を深めつつあるインドネシアのアフターマーケット業界。彼の地からのパーツ輸入だけでなく、日本からのパーツやカスタムスタイルの輸出など、お互いの協力体制は今後さらに大きなものとなってくことだろう。

「これから日本人の方にインドネシアの状況を一度見てもらって、イベントにも来ていいただき、インドネシアに興味を持ってもらいながら、日本にもインドネシアのカスタムスタイルを拡げていければと考えています」

と語ってくれたアンドレ氏。日本車を愛好する人が多いインドネシアが日本のアフターパーツ&カスタム業界にとって大きなブルーオーシャンであるのは言うまでもなく、ユーザーレベルでも交流が広がっていくことで、新たなカスタムカルチャーが生まれていくはずだ。

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