アメ車好きが軽自動車をカスタムしたら?
武骨で頑丈なイメージを持つダイハツ「タフト」。剛性の高いシャシーとリフトアップスタイルのボディから、クロカンモデルとしてのイメージが強く、「OAM2023」の会場でも、アウトドア強めのカスタムを施したモデルを数多く見かけた。
そんなダイハツ・タフトをアメリカンテイストのイジり方で楽しんでいたのがHIROさんだ。元々、アメ車が好きでクラシックなクライスラーも所有している。そのクルマはもちろん純正のままでなくイジッていて、カスタム歴は30年にもなるベテランだ。いうなればアメリカンカスタムのベテランが、タフトをどのようにカスタマイズしたのか見てみよう。
「インパラ」のテールライトを流用
現在、HIROさんのライフスタイルで一番活躍してくれているというタフト。HIROさんは車中泊が好きなので、気軽な気持ちで旅に出かけるクルマとして購入したそうだ。本当は、同じダイハツ「ウェイク」を買うつもりだったが、たまたま目に入ったタフトのワイルドな印象が気に入って、ウェイクではなくタフトを買ってしまったという。
このタフトにHIROさんが施したカスタムは、USスタイルを主張するためのドレスアップだ。具体的にはノーズブラを装着し、ヘッドライトにアイラインを追加、そして、ボディ同色のバンパーはブラックペイントしてワイルド感剥き出しの表情を作り出している。
また、アメ車感をより高めるためにホワイトリボンのタイヤをセットし、ホイールはレトロな雰囲気を醸し出すブラックムーンを履かせているのがポイントだ。
外装の装飾はローライダーの手法を取り入れ、フロントとリアにピンストライプを描き、サイドにグラフィックを加え、一部にフレイムスの技法を使ったリーフワークを施している。
そして、テールについては純正ブレーキランプを埋めて、バンパーの反射板の位置にアメ車を代表するインパラのテールライトを埋め込んでいる。実はHIROさん、見た瞬間にひらめいて、実際に計ってみたらピッタリだったので、自分のコレクションだったインパラ用のテールを装着させたそうだ。ちなみに、この1個にブレーキ、ウインカー、スモールの3つすべてが入っている。
車中泊で気になるプライバシーの守り方
インテリアについては車中泊仕様として作り込むために、内張をすべて取り外して、隙間に断熱材をセット。夏も冬も外気の影響をなるべく受けないように工夫。
また、後部3面のウインドウは木目調シートを貼り、車外からのプライバシーを確保している。さらに、フロントについては、カーテンレールを車内全体を覆えるように付けたので他人に覗かれことなく、とても快適な車中泊が楽しめるそうだ。
これまでの車中泊で一番の思い出をHIROさんに訊ねてみると、四国八十八カ所のお遍路巡りに出かけたことだという。地元のおいしいご飯を食べながらのんびりと巡る旅はとても楽しかったそうだ。
車中泊装備としては小型家電を搭載し、その電源用にジャクリ400Whポータブル電源を搭載。これだけあれば、電気で困るような事はほぼ無いという。車中泊仕様の必需品だ。
最後にHIROさんに次の目標について聞いてみると、「このクルマに乗って、いずれ日本一周車中泊旅をしてみたい」と話してくれた。