3月発売予定の新世代「楽ナビ」は車内Wi-Fiスポット機能を搭載
西日本最大級のクルマの祭典「OAM2023」が2月に開催された。コロナ禍を挟んで3年ぶりのフルスペック開催となった今回は、カロッツェリア(パイオニア)も3年ぶりに復帰。以前は6B号館のハイエンド・カーオーディオ・コーナーにデモカーを展示していたが、2号館に場所を移し、カーナビ+ドラレコのドライビングパートナー「NP1」ブースとともに出展していた。
車内で楽しめるコンテンツが一気に広がり検索機能も充実
カロッツェリア・ブースのテーマは、新製品を投入したばかりの「楽ナビ」を中心とした「クルマWi-Fi」。3月に発売予定の楽ナビをいち早く見られるチャンスとあって多くの来場者が集まっていた。
新しい楽ナビは車載Wi-Fiルーターを同梱し、オンラインに対応したのが特徴だ。クルマにWi-FiがあればカーナビでYouTubeが楽しめるし、Amazon Fire TVスティックを用意すればAmazon MusicやSpotify、さまざまなサブスク配信など、クルマで楽しめるコンテンツが一気に広がる。また家庭のBDレコーダーなどと連動して、BS放送やCS放送を楽しむことも。カーナビではオンラインで検索できるので、従来のカーナビに入ったデータから検索するよりも、検索結果がさらに充実するし地図更新もオンラインでできる。いいことづくめなのだ。
Wi-Fi料金プランも柔軟に選べる
もちろんスマホのつなぎ放題プランを使ったり、ポケットWi-Fiなど車載用ではないルーターを用意すれば、ある程度は似た使い方ができるのだが、やはり車載ルーターを用意して、本体もそれに合わせて作ったのでは、使い勝手がまったく違う。料金も1日プラン、1カ月プラン、1年プランの3タイプ用意されていて、たまにしかクルマに乗らないなら出かけるときだけ1日プラン(550円)でいいだろうし、月に4日以上はドライブに出かけるなら1カ月プラン(1650円)がお得。通勤などで毎日クルマを使うなら1年プラン(1万3200円)という具合に、用途に応じて選べるのもありがたい。
ディスプレイオーディオや車載Wi-Fiルーターでもオンラインの世界が広がる
ほかにもディスプレイオーディオの新製品「DMH-SF500」や、車載Wi-Fiルーターの単品「DCT-WR100D」も展示していて、クルマにWi-Fiがあることの楽しさや便利さを紹介。
DMH-SF500は従来の「DMH-SF700」の弟分で、DMH-SF700ではハイレゾ音源のネイティブ再生が可能だがDMH-SF500ではダウンコンバートしての再生になるなど、やはりクオリティはDMH-SF700のほうが一段上なのだが、DMH-SF500にはWebLink対応という強みがある。スマホの画面をカーナビに映し出して、ディスプレイオーディオのモニターでもスマホでもタッチパネルで直接操作できるのだから、ものすごく使い勝手がいい。
その隣のNP1ブースでは、まったく新しい音声のみのカーナビ+ドライブレコーダーのNP1をデモ。こちらもWi-Fiを搭載しオンラインで動作するわけだが、地図を使わず音声と会話だけで案内するだけに、従来のカーナビとは違い「〇個先の信号を左方向です」という具合に、よりわかりやすい案内をする。この案内は新しい楽ナビにも採用されている。
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このようにクルマWi-Fiによって、車内でのエンターテインメントは大きく様変わりしそうな予感。その流れをいち早く切り開いているのがカロッツェリア/パイオニアなのである。