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クラシックラリーで小学校を訪問する理由とは? クルマを文化財として認知してもらうための情操教育でした

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TEXT: 高桑秀典(TAKAKUWA Hidenori)  PHOTO: 高桑秀典/村田尚弥/山口賢二/AMW編集部 米澤 徹

「昔から存在していたのに新しさを感じさせる」とは平小城小学校の生徒たち

続いて、平小城小学校。

「タイヤとホイールが外に出ている、カッコいいクルマ、デザインがキレイ、昔から存在していたのに新しさを感じさせる」

全校生徒が24人という規模なので、こちらの地域のほうがさらにクラシックカーを見かける機会が少ないと思うが、やはり、子どもたちが的確に旧車のイメージを捉えていたので話を聞きながら感動してしまった。ルパン三世やスタジオジブリの作品にクラシックカーが登場することが多々あるので、もしかしたら、そういうモノで往年の名車のことを知ったのかもしれない。クラシックカーを見送る子どもたち

筆者は1971年生まれなので、子どもの頃に熟読していた乗り物図鑑に掲載されていたクラシックカーは、1927年式のブガッティ タイプ35C、1933年式のMG K3マグネット、1938年式のメルセデス・ベンツ 770Kというクルマたちであった。40年前のクルマが紹介されていたということなので、いま小学生3年生ぐらいの子どもたちが往時と同じ編集プランで作成された乗り物図鑑を読むと、1970年代のクルマたちが“むかしの自動車”として紹介されているということだ。

かつて巻き起こったスーパーカーブームの全盛時に子どもたちがシートに座らせてもらったり、エンジン音を堪能させてもらったりして感化され、大人になって往時のスーパーカーを本当に買ってしまった……という人はわが国にもたくさんいる。ちなみに、筆者はランチア ストラトスが欲しかったものの、さすがに購入できる軍資金もチャンスもゼロだったので、結局、1974年式のアルファロメオ GT1600ジュニアをゲットした。

そういった素晴らしい前例(筆者のエピソードは除く)があるので、山鹿小学校と平小城小学校で“むかしの自動車”に触れたキッズの中から将来クラシックカーのオーナーになるクルマ好きが現れるかもしれない。100年前に生産されたブガッティを購入する猛者がいる可能性もあるので、今後の展開に期待しよう。

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  • 高桑秀典(TAKAKUWA Hidenori)
  • 高桑秀典(TAKAKUWA Hidenori)
  • 本業はフリーランスのライター兼エディター。1998年に買ったアルファ ロメオGT1600ジュニア(通称:水色号)を現在も愛用しており、すでに総走行距離が30万8000kmオーバーとなっている(2022年4月中旬現在)。クラシックカーラリーに水色号で参戦取材することがライフワーク(?)となっており、群馬をホームタウンとして開催されている「スプレンドーレ」では、柴犬を“ワン・コドライバー”、秋田犬を総監督として挑んでいる。全国各地に水色号でお邪魔しているので、これからも走行距離が順調に伸びる予定。
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