オーナー車両の展示も熱い「OAM」
「OAM(大阪オートメッセ)2023」には様々なカスタムカーが集まるのが特徴だ。メーカーやショップだけでなく、好き者オーナー達が手掛けたカスタムカーも展示されている。ショップデモカー以上にハイレベルな仕上げを施すオーナー車。これもOAMの見どころになっている。
乗員定員を確保した点がポイント
激しく外側に出したワイドフェンダーにはトライバルグラフィックを入れ、その内側に銀箔を貼り込んで処理するという高度な技が用いられている。オーナーは、普通の塗りだけのグラフィックでは面白くないということで、銀箔を貼り込むことを決めたという。実はOAM展示に向けて、他のクルマよりも目立つように考え、工夫した細工ということだった。
また、このミライースは外装以外に魅せるオーディオカーとして作り込まれている。その点についてオーナーに訊ねてみた。
「最近のカスタムはオーディオ等を満載して乗車定員を減らしてでも魅せる方向にいきがちですが、自分のクルマの場合は、乗車定員を変えずにリアシートもちゃんと残して魅せるオーディオを組んでいるのがポイントです。
また、内装についてはオール張替えで、ドアにはLEDホールといった光物も仕込んでいます。また、ステアリングは内装と同じカラーでコーディネイトするついでにネーム刺繍も入れました」
ブラウン系でコーティネイトした車内
シートや内張はすべて茶系の2トーンでコーディネイト。フロントマットはあえてブラックにしてダッシュボードに合わせる。やろうと思えば、ダッシュボードもブラウン系での同色化は可能だが、そこはバランスを考えての選択という事であった。
自慢の魅せるオーディオはトランクに専用ボックスを製作してマウント。このクルマのサスペンションはボルドワールド製エアサス仕様になっているので、オーディオボードの上にはエアサス用タンクをセットし、そこにも「魅せる」という意味でピンストライプを描いているのがポイントだ。
ボンネットにさりげなく入れたピンストライプ、フェンダーに入れた銀箔リーフ、そこから後方に走るトライバルグラフィックなど、ローライダーの手法を取り入れたカスタムがこのミライースの特徴。こういうテイストを盛り込んだカスタムは、王道的なドレスアップとはまた違った意味で斬新でカッコ良い、オリジナルテイストあふれるカスタムである。