2ステップのプログラムでさらなる性能を手に入れる
ドイツ・アーヘンに本拠を置く、BMWのチューナーであるACシュニッツァーは2023年2月3日に「M3ツーリング」向けのカスタマイズプログラムを発表した。同車のために設定したエンジンチューニング・プログラムは2ステージ用意される。気になるチューニング内容をお届けしよう。
ついに登場したM3ツーリング
1985年に初代モデルが誕生して以降、BMW M3はスポーツ志向の強いカスタマーから高い評価を受けるモデルとして、つねにBMWのラインアップを華やかに彩る存在であり続けた。ちなみに現行モデルのM3は第6世代で2021年にデビュー。それがいかに魅力的な4ドアセダンであるのかは(伝統の2ドアクーペは、4シリーズの誕生によって第5世代からM4へと移行している)、すでにBMWのみならずスポーツカーのファンには広く知られているとおりである。
これまでその原点となる2ドアセダンに始まり、カブリオレや4ドアセダンなど、さまざまなボディタイプでカスタマーを魅了してきたM3だが、現行型ではついに5ドアワゴンのツーリングにもM3が設定されたことが大きな話題となった。
0−100km/h加速3.6秒というパフォーマンスはスポーツワゴンの中でも特筆すべき存在でありながら、さらにワゴンとしての高い機能性を併せ持つ。それがデビュー時からファンの熱い視線を集めたのは、あらためて詳しく報告するまでもない話だ。
このM3ツーリングは、BMWチューニングのトップブランドである「ACシュニッツァー」の目にも魅力的な存在として映ったのは想像に難くない。デビューからわずか約半年で、M3ツーリングをベースとしたコンプリートモデルを発表したのだから。ドイツでも有数の規模を持つBMWディーラーを母体とし、互いに有効な関係を築いてきたACシュニッツァーとBMW。ベースとなるモデルがいち早く入手できる環境を考えても、開発期間の長さには、ACシュニッツァーの新たな素材に対する意気込みというものが表れている。
◎BMW LIFE (af imp LIFEシリーズ) (CARTOP MOOK)