絶対的な速さよりもクルマ遊びとして楽しめるかを優先
ショップとしてタイムを出すことも必要だが、それ以上に大事なのはユーザーに喜んでもらえること。現実的な仕様ですごいタイムを出す方がより身近に感じてもらえる=サーキットに足を運んでもらえる可能性が高まると杉野代表は考えているのだろう。
「1000psは誰でも扱い切れるものではありません。個人的にはガチガチなタイムアタックではなく、自由な走行会で楽しめるのが理想で、速さうんぬんかんぬんではなくて、自分でドライブして『楽しかった、また行きたい』と思ってもらえればいい。今回のスペックは、ノーマルやこれまでのブーストアップ仕様では物足りない人に向けたステップアップの700psなのです」
速さを追い求めるのではなく、壊さず長く乗り続けたい。生産開始から15年を経て、第2世代GT-Rと同様にファンから愛されるクルマとなったR35。ハードチューナーというイメージは昔の話。エンドレスは時代の変化を敏感に察知し、つねにユーザーに寄り添ったマシンメイクを施してくれる、クルマ遊びの楽しさを知り尽くす名ビルダーなのだ。