失敗しないためのポイント3:麓の施設をしっかりと把握すること
そして、「人里から極端に離れすぎない」のも、万が一のケガや急病を考えると大切だろう。脅すワケではないがチェーンソーや斧で負傷したり、クマやスズメバチの被害を受ける可能性もある。携帯電話が繋がって救援を呼べる場所であればベストであり、イチバン近くにある救急病院も把握しておけばより安心だ。
ちなみに筆者の場合は3大キャリアのうち1社しか通じず、MNPを利用して電波の入る事業者に乗り換えた。人里が近すぎると興を削がれるかもしれないが、作業では急な買い物が出るということは日常茶飯事。ある程度の近さにホームセンターやスーパーマーケット、そしてコンビニやガソリンスタンドがあると非常に便利だ。
地方では使っていない山林を持て余している人が意外に多く、筆者も何度か「使っていいよ」と声をかけられた経験がある。そのなかで理想にもっとも近いのが現在の場所で、自宅から1時間かからず通うことができ、手付かずのエリアも今年中に片付けられ、全体的に傾斜しているとはいえ許容範囲であり、電話は繋がり人里までもさほど遠くない。
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すべてを満たす土地とはなかなか巡り会えないかもしれないが、生涯の趣味としてセカンドハウス作りまでを考えているのなら、妥協できる部分とできない部分を熟慮したうえで場所を選ぼう。