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ドイツの名門チューナーがキャンピングカーを作ったら? VW工場で組み立てられる「ABT XNH」のクオリティに驚愕

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TEXT: 山崎元裕(YAMAZAKI Motohiro)  PHOTO: ABT Camper GmbH

快適装備満載、目に見えぬ部分まで高品質な仕上げ

150ps仕様のディーゼルエンジンを搭載したXNHのインテリアは、キャンピングカーの製作では世界的に有名な、ドイツのバニング社によってデザインされたものだ。XNHの場合はさらに、ABTのチョイスによって高級であると同時に機能的なデザイン家具を採用し、実際には目に見えない部分にも高品質な仕上げを施しているのが特長。

表面には傷がつきにくくメンテナンスが簡単なHPL=ハイ・プレッシャー・ラミネート素材や厳選された本物のウッドパネルが使用され、壁面パネルにはこのXNHプロジェクトのために開発された軽量なGRP製モールディングなどを使用。これらすべてのコンポーネントの組み立ては、VWの特殊車両部門であるVWグループ・サービス社によって行われる。したがってXNHは通常のVW車と同様のサービスをVWディーラーで受けることができるのだ。

ベースのVW T6.1と比較して、キャビンが開放的な雰囲気に感じられるのは、ホイールベースが400mm長く設定されていることにも大きな理由がある。乗車定員は5名で、ダブルIHコンロ、冷蔵庫、テーブルを備えた広々としたキッチン&リビングスペースが広がっている。さらに車体後部にはガスコンロ付きの引き出し式アウトドアキッチンを採用。太陽光発電モジュールによる自給自足の電力供給を可能にしていること、また二次電池としてリチウムイオンバッテリーを搭載していることも見逃せないところだ。

実際の生産は2023年5月から、ハノーバーのVWグループ・サービスの工場で開始されるという。ABT NXHはキャンピングカーの市場において、大きな話題を呼ぶことは容易に想像できるところである。

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