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スズキ「ジムニー」は「車高短 or シャコアゲ」どちらがお好み?「エイムゲイン」の「Gクラス」風エアロが秀逸過ぎると「大阪オートメッセ」の話題に

2台のジムニー

エアロパーツの基本デザインは同じだが、ボディカラー、アレンジで別物に見える。これぞカスタムの醍醐味だ

2002年に広島で産声を挙げたVIP系エアロパーツメーカー

2002年にVIP系エアロパーツメーカーとして産声をあげた「AIMGAIN(エイムゲイン)」。素材(べース車)の良さを生かしたデザインアプローチで人気を集め、今では王道のセダンだけでなく、ミニバン、商用バン、スポーツカーなど、カテゴリーや車種ラインアップを拡大中だ。さらにはサスペンション/ブレーキ/アルミホイールなどもオリジナル品をリリースするなど、日本を代表する総合パーツメーカーのひとつとして、その名を全国に轟かせている。「大阪オートメッセ(OAM)2023」では、2台のスズキ「ジムニー」を展示した。

ローダウンフォルムを得意とするエイムゲインが手がけたシャコアゲ用エアロ

車高短を好むユーザーの御用達エアロパーツメーカーとして歩んできたエイムゲインの歴史を覆したのが、2022年にデビューした新ブランド「MUDRON(マッドロン)」。泥んこ遊びを意味するブランド名が表すとおり、20年の歴史で初となるシャコアゲ(クロカン)専用エアロパーツシリーズだ。「エイムゲインがついにSUV用マーケットに参入する」と、当時は驚きとともに大いに市場を賑わせた。

ファーストモデルとしてベース車に選ばれたのは、爆発的人気を誇るJB64/JB74型スズキ「ジムニー」&「ジムニーシエラ」だ。2018年のデビューからすでに4年が経過しているためかなり後発となるが、「やるからには本気で取り組みたい」とアドベンチャー/スポーツ/GTの3シリーズを同時開発。力技で遅れを一気に取り戻す作戦で、わずか1年足らずながら3シリーズ7バリエーションのモデルを作り上げたのだ。

「GT」はドイツが誇るクロカン四駆のレジェンドをオマージュ!

そのコンセプトは世界の名だたるクロカンモデルのマイクロ版である。すでに幾多のメーカーから同様のオマージュ系エアロはリリースされているが、安易にイメージだけを踏襲するのではなく、「本家が作ったらこうなるだろうな」という強い意志を持って徹底的に作り込んだ。これにエイムゲインらしいちょっとヤンチャなテイストをミックスし、本物を感じさせる高いクオリティとオリジナリティを兼ね備えるデザインで人気を集めている。

大阪オートメッセ2023に持ち込まれたのは、昨年末に完成したばかりのマッドロンGT(黒)とGT-X(白)。モチーフとなったのはひと目見ただけでわかるとおり、クロカン四駆のレジェンド、メルセデス・ベンツ「Gクラス」(しかもAMG仕様!?)」だ。

GTはシリーズで唯一のローダウン仕様だ。純正よりも半まわり大きく、ショルダーが立ち上がった形状のオーバーフェンダー、さらにフロントルーフスポイラーとフロントバンパーダクトのLEDバーを横長タイプとすることで、視覚的にもロー&ワイド感を強調する。足まわりはボルドワールド製のエアサスを採用したことで極限のローフォルムも可能にするなど、エイムゲインの王道を受け継ぐワイド&ローな正統派のシャコタンスタイルを構築している。

長年迫力と高級感を追求してきたからこそ成し得たプレミアムなオフスタイル

GT-Xの車高はショウワガレージのサスキットで3インチアップしたマッドロンらしいシャコアゲ&クロカンタイヤ仕様だ。前後バンパー/ワイドフェンダー/サイドステップ/ボンネットはGTと共通だが、左右ダクトのフォグは純正流用、ルーフスポイラーは4つのポッドがニョキっと飛び出したクワッドタイプを装着。

さらにフロント両サイドのエクステンションはより大径のクロカンタイヤが履けるよう、GTとは異なるデザインに。最小の変更でガラっとイメージを変えることに成功している。

また、リアまわりもGTは硬質なスペアタイヤカバー付きで、GT-Xはスペアタイヤレスのリアゲートカバー仕様と異なるスタイリング。細部まで異なる個性を与えていた。

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マッドロンは20年来のVIP系エアロメイクで、どのようにすればベース車のスタイリングが引き立ち、迫力と高級感を演出できるかを知るエイムゲインだからこそ到達できたプレミアムな風格がある。他を威圧するローフォルムとスピード感を演出するGTか、クロカンらしいマッシブさでギア感を主張するGT-Xか。その選択は悩ましい。

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