トヨタディーラーが窓口という安心感
「大阪オートメッセ2023」の会場を回っているうちに、「大阪トヨペットグループ」、「トヨタカローラ大阪」、「滋賀トヨタ」、「ネッツトヨタ滋賀」の4社が取り組んでいる「ONENESS」というロゴが掲げられ、「タウンエースバン」、「プロボックス」、「ハイエース」の3台を展示したブースを発見。
“ワンネス”と呼ぶこのプロジェクトのシステムは、ディーラーサイドでカスタムプランを用意するのではなく、ここに挙げた3台の車両はあくまで製作例のひとつにすぎず、プロデュースするのは自分自身! 自分のリクエストを上記4社のディーラーを窓口に仕上げていくというものです。
そしてカスタマイズを担当するのは、大阪・寝屋川を拠点にする“トヨタテックス大阪”という会社で、架装のみを担当するプロの技術者集団。1960年に設立され、元々キャンピングカーの特装などを行ってきた歴史と実績のある会社です。ワンネスについて、詳しく担当者に訊ねてきました。
車検にパスできる範囲でできる限りユーザーの声に応える
まず、トヨタ系ディーラーが窓口ということで、あくまで合法カスタムがポイントです。ユーザーの“やりたい”という希望に「できる限り応えたい」という想いで、プロジェクト名の「ONENESS」にも“あなただけの一台”という意味を込めたとのこと。聞けば、クルマにまつわることならなんでも相談できて、ワンオフの相談にものっていただけるとあって、意外と多種多様なオーダーがくるそうです。
メインとなる新車購入時のカスタムコンプリートはもちろん、小さいところでは「ここにコンセントがひとつだけ欲しい」といった、微細なリクエストにも真摯に対応してもらえるというのが嬉しいポイント。
しかも、納期も早く、今回展示されていたハイエースくらいなら、オーダーのタイミングにもよるものの、約2~3週間くらいで納車可能とのこと。本格的なキャンピングカーとなると納車まで約2年待ちというご時世だけに、欲しいときにすぐ乗れるというのは、購入する側としては非常に嬉しいのではないでしょうか。
しかもトヨタ系ディーラーが窓口となり、施工も含めて担当してくれるということは、日々の点検や修理、車検、出先でのトラブルなど、さまざまな場面でそのネットワークの広さはそのままユーザーの安心にもつながります。
職人集団のワザが光る展示車両
ブースに展示されていたハイエースを紹介しましょう。ライノラックのフラットなルーフラックにサイドオーニング、サイドラダーのほか、JAOSのフェンダーガーニッシュ、アルミホイール&タイヤというのが主なポイントとなります。
室内は、板張りのクッションフロアにクォーターボックス+SUSベッドフレーム、着脱式のベッドマット。室内のAC電源はUSBポートと電圧計付き、さらにサブバッテリーシステムに400Wインバーター+100Vコンセント、ルーフ埋め込み式のLEDダウンライトなどを装備。釣りやキャンプ、車中泊にベストな相棒として作り込まれています。