クルマに加えてパーツや資料やグッズもディスプレイ
Kさんのガレージに足を踏み入れると、石畳の上に佇む英国車「MG TD」と並んで、英国フォードの「コーティナ」にイタリアのデ・トマソがチューニングを施した「デ・トマソ コーティナ」が出迎えてくれた。
高架下のような3連のアーチ下には、トライアンフ「TR2」とともにアシュレイ製のハードップを被ったオースティン「ヒーレー・スプライト」が鎮座。この個体は長年イギリスでヒストリックカーレースに参戦していたマシンであり、Kさん自身もサーキット走行を楽しんでいる。
レンガ調の壁には愛車たちが新車だった時代のホーローの看板などのオートモビリアがディスプレイされ、ヨーロッパの田舎町に佇んだガレージのような雰囲気を背に、1958年式「750レコルトモンツァ・ビアルベーロ」と「595エッセエッセ」、2台のアバルトが並ぶ。
予備パーツのディスプレイされた棚を眺めながら、シャッターから今度は右手に足を踏み入れると、扉の向こう側にはさらに希少なアバルト「750ゴッチア・ヴィニャーレ」とディーノ「246」が収容されている。その後ろには愛車たちのヒストリーを語る資料や、Kさんが愛車たちと出場したイベントのトロフィーなど思い出のアイテムが並んでいる。
そしてゲストルームへと続くリビングに設置されたテーブルから、愛車たちを眺めながら、書籍や資料を読むなどして過ごしているのだそうだ。
この地域は冬季、かなりの積雪量になるというが、雪に埋もれた期間も愛車との時間を楽しめるのが、Kさん流のガレージライフなのだった。
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数々の貴重なヒストリックカーたちの隠れ処となっているKさんのガレージ。このなかから、アバルト系の名車たちをAMWで引き続き紹介していく予定だ。