前後2モーターのBEV、走行可能距離は465kmに
そして、新型の注目点はBEVの「iX1」をラインナップしたことだ。iX1 xDrive30は最高出力190ps/最大トルク247Nmを発生するモーターを、前輪と後輪に各1基ずつ搭載する4WDモデル。システム・トータルの最高出力は272ps、最大トルクは494Nmとなっており、0−100km/h加速を5.6秒としている。
リチウムイオンバッテリーの容量は66.5kWhとなり、一充電での走行可能距離は465kmという。もちろん、普通充電と急速充電の双方に対応しており、普通充電(200V/40A)では約6時間30分で10%から80%まで充電することが可能に。90kWの急速充電なら約50分で80%まで充電できる。
ガソリンエンジンモデルのx Drive20には最高出力204ps/最大トルク300Nmを発生する2L 直4ターボを搭載。7速ダブル・クラッチ・トランスミッションを組み合わせ、燃費(WLTCモード)を12.9km/Lとした。
先進安全機能ドライビング・アシストを標準装備
先進装備も充実しており、アクティブ・クルーズ・コントロールやレーン・ディパーチャー・ウォーニングをはじめとした先進安全機能ドライビング・アシストを標準装備。パーキング・アシスタントには、最大50mまで同じルートをバックで正確に戻ることができるリバース・アシスト機能も備わった。また、車載通信モジュールによる最新のコネクテッド・ドライブも採用。スマホやスマートウォッチをキーの代わりに使えるデジタル・キー・プラスも用意されている。
国内では、ガソリンエンジンモデルのX1 x Drive20と、BEVのiX1 xDrive30をラインナップ。両モデル共に、エレガントな仕立てのxLineとスポーティなM Sportという2つのデザイン・ラインを用意。X1 x Drive20 xLine以外には、車高が20mm下がり、快適性と操舵性が向上する、アダプティブMサスペンションが装着された。
AMWのミカタ
車両価格(消費税込)は、X1 x Drive20 xLineとM Sportが556万円、iX1 xDrive30 xLineとM Sportが668万円となっている。
BEVといえばテスラだが、2023年におよそ10%の値下げを敢行したばかり。「モデル3」の「ロングレンジAWD」は638万9000円、「モデルY」の「パフォーマンス」が750万9000円と、iX1の668万円というプライスは絶妙な値付けともいえるだろう。
真っ向勝負のコンペティターといえば、メルセデス・ベンツ「EQA250」だが、こちらは733万円から。デザインなど新規感では圧倒的にEQA250に軍配が上がるが、コンサバティブなセレクトなら45万円お得なiX1という選択もありだろう。