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BMW新型「iX1」は668万円! メルセデス・ベンツ「EQA250」より45万円お得なクルマの充実装備とは?

フロントマスクはほぼ正方形の大型キドニー・グリルが特徴的

デジタル化が進んだ最新インテリア

BMWは2023年2月、フルモデルチェンジしたコンパクトSUV「X1」を発表した。同社がプレミアム・スモール・コンパクト・セグメントにおける唯一のSAV(スポーツ・アクティビティ・ビークル)と呼ぶX1は2010年に初代がデビュー、新型は3代目となる。

Xモデルらしい力強さを表現したエクステリア

エクステリアは、正方形に近い形のキドニー・グリルやリアの水平方向に伸びるキャラクターラインなどにより、Xモデルらしい力強さを表現。伝統の意匠である環状のシグネチャーを2回繰り返すツイン・サーキュラーを進化させたアダプティブLEDヘッドライトや、立体的なLEDリア・コンビネーション・ライトが特徴となっている。

また、新たに採用された、ドアハンドルをパネルと一体化させたフラッシュ・ハンドルがスポーティでエレガントな印象を演出しているという。ボディサイズ全長4500mm×全幅1835mm×全高1620mm(xDrive20i)、ホイールベースは2690mm。先代よりホイールベースが20mm長くなるなど、一回り大きく仕立てられた。

シフトレバーは指先だけで操作できるスイッチに変更

最新装備を取り入れたインテリアも新型のポイントだ。BMWの最新モデルに装備される、メーターパネルとコントロールディスプレイを一体化させた大型のカーブド・ディスプレイがX1にも備わった。従来のシフトレバーが廃止され、指先で操作できる小さなスイッチに変更されている。シフトが小さくなったことにより、センターアームレストに操作系がすべて納められた新しいデザインに。

これらにより、スイッチ類が少なくすっきりしたモダンな印象となっている。センターコンソールにはスマホを置くだけで充電することができるQi規格の非接触充電機能を備えた。また、ホイールベースの延長により室内は先代モデルより広くなっており、ラゲッジルームもX1では、通常で先代より35L広い540Lを確保している(iX1は490L)。

前後2モーターのBEV、走行可能距離は465kmに

そして、新型の注目点はBEVの「iX1」をラインナップしたことだ。iX1 xDrive30は最高出力190ps/最大トルク247Nmを発生するモーターを、前輪と後輪に各1基ずつ搭載する4WDモデル。システム・トータルの最高出力は272ps、最大トルクは494Nmとなっており、0−100km/h加速を5.6秒としている。

リチウムイオンバッテリーの容量は66.5kWhとなり、一充電での走行可能距離は465kmという。もちろん、普通充電と急速充電の双方に対応しており、普通充電(200V/40A)では約6時間30分で10%から80%まで充電することが可能に。90kWの急速充電なら約50分で80%まで充電できる。

ガソリンエンジンモデルのx Drive20には最高出力204ps/最大トルク300Nmを発生する2L 直4ターボを搭載。7速ダブル・クラッチ・トランスミッションを組み合わせ、燃費(WLTCモード)を12.9km/Lとした。

先進安全機能ドライビング・アシストを標準装備

先進装備も充実しており、アクティブ・クルーズ・コントロールやレーン・ディパーチャー・ウォーニングをはじめとした先進安全機能ドライビング・アシストを標準装備。パーキング・アシスタントには、最大50mまで同じルートをバックで正確に戻ることができるリバース・アシスト機能も備わった。また、車載通信モジュールによる最新のコネクテッド・ドライブも採用。スマホやスマートウォッチをキーの代わりに使えるデジタル・キー・プラスも用意されている。

国内では、ガソリンエンジンモデルのX1 x Drive20と、BEVのiX1 xDrive30をラインナップ。両モデル共に、エレガントな仕立てのxLineとスポーティなM Sportという2つのデザイン・ラインを用意。X1 x Drive20 xLine以外には、車高が20mm下がり、快適性と操舵性が向上する、アダプティブMサスペンションが装着された。

AMWのミカタ

車両価格(消費税込)は、X1 x Drive20 xLineとM Sportが556万円、iX1 xDrive30 xLineとM Sportが668万円となっている。

BEVといえばテスラだが、2023年におよそ10%の値下げを敢行したばかり。「モデル3」の「ロングレンジAWD」は638万9000円、「モデルY」の「パフォーマンス」が750万9000円と、iX1の668万円というプライスは絶妙な値付けともいえるだろう。

真っ向勝負のコンペティターといえば、メルセデス・ベンツ「EQA250」だが、こちらは733万円から。デザインなど新規感では圧倒的にEQA250に軍配が上がるが、コンサバティブなセレクトなら45万円お得なiX1という選択もありだろう。

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