街道レーサー風アレンジがインパクト大!
大阪オートメッセ(OAM)2023の会場で、ヤンチャ世代にドンピシャな車両を展示していたBEECAS(ビーキャス)。そして、もはや入手困難となっているかつての旧車たちに混じり、負けずとも劣らない存在感を放っていたのが、今回紹介するトヨタ「ハイエース」です。
オヤジ世代感涙のアイテムが満載
こちらビーキャスのクラシックスタイルは、かつて1980年代、90年代を席巻していた街道レーサー的カスタム手法をとことん追求しています。その微に入り細を穿ったクラシックスタイルが散りばめられた仕様の数々は、相当に好きな人でないと絶対にこだわれない、そんなディテールのオンパレード。取材していても、まさに目からウロコでした。そのこだわりポイントを、ひとつひとつ深掘りしていきましょう。
まず、真っ先に紹介したいのが「鎮知羅」という、ネーミングも秀逸なチンチラシートカバー。こちらは張り替えではなく、シートカバーとして使用できます。しかも写真の赤以外に紫と黒の3色展開。ハイエースでは標準ボディとワイドボディのS-GL用のみ対応しています。そのシートカバーに合わせて、ダッシュマットもチンチラ生地です。シートカバーとダッシュマットをセットで装着していると、やはり当時の雰囲気が漂います。実際、現在大ヒットしている商品とのこと。
続いて、アルミ製のフューエルリッドアルフィンカバー。ハイエースのフューエルリッドのカスタム市場では、中が見える透明なフューエルリッドカバーが人気ですが、こちらは当時のバイク用人気パーツをオマージュしたもの。その素材にはアルミの鋳物を採用するなど、とにかくコストや効率は度外視して作ったであろう本格派です。ゴールドのロゴ入りエンブレムがこれまたシブすぎです。
3つ目のこだわりアイテムは、スライドドアワイドロングヒンジ。スライドドアはリアタイヤ付近のすぐ横まで迫ってくるため、オーバーフェンダーを装着しているとドア開閉時にガツっと当たって傷だらけに。そうならないための回避策として、ドアのヒンジをロングタイプに交換することで接触を防げます。
ビーキャスでは、定番のブラック以外にもう一色、純正ネジと同じような色目のクロームメッキ色をラインアップ。細かいことながら、最初からそうであったかのような純正感を演出するという、こだわりの強さには本当に感動です。
当時の旧車に装着されていたようなアイテムも再現
ドラフターダクトは車種を問わない汎用のパーツですが、そもそもどこに付けるもの? と旧車好きでもすぐにその元ネタが思い出せないほどのこだわりアイテム。これはリアフェンダーの後端、テールランプの横あたりに装着するのですが、日産「レパード」にも似たようなものが装着されていました。筆者は世代的にはドンピシャですが、まったく記憶にございませんでした……。しかも、ダクト部はしっかり貫通しております
さらに、横から見たときのバッドフェイスボンネットの泣きどころとも言える、デコッパチさを回避できるフロントグリル。グリル形状に厚みを持たせた2段形状とすることで、ツラが合うよう絶妙に設計されています。デモカーに装着のBEE2ホイールはこだわりの18インチ。2ピース構造を採用しており、インセットやアウターリムサイズは細かくセッティングできます。
最後に、BEE2ホイールの17インチに用意されたリミテッドカラー情報を。今はまだディスクしか存在しませんが、製品版のスタンダードモデルとのゴールド感を比較すればその違いはおわかりいただけるでしょう。マットっぽい半艶仕上げなのです。こちらは今春発売予定とのこと、興味のある方は絶対に今からチェックしておいて損はないでしょう。