話題のレストアサービス第2弾としてRX-7がスタート
2020年に、絶版となっていた「RX-7」の純正パーツを復刻したマツダ。ノスタルジック2デイズではRX-7の純正パーツはもちろん、メーカーとしてレストアにトライしているRX-7のホワイトボディ状態の車体を展示していました。マツダが考えるRX-7レストアの今後のビジョンは一体どのようなものなのでしょうか。
ロードスターのレストア開始時からRX-7も検討していた
マツダが手がけるレストアと聞くと、RX-7よりも「ロードスター」を思い浮かべる人は多いことでしょう。初代ロードスターを対象にしたレストアサービスは、2017年に申込受付を開始。それまで日本車では例が少なかった自動車メーカーが行うレストアサービスとして、当時は大きな話題となりました。
じつはこの初代ロードスターのレストアサービスがスタートするときから、RX-7でも展開することを視野に入れていたそうです。2002年に生産が終了してしまったRX-7ですが、今でもマツダ史上最速のスポーツカーであり、社内の運転訓練でも重宝されているとのこと。今回の取材では、そんな名車をできるだけ多く後世に残していきたい。そんなマツダの想いがロードスターと同じように伝わってきました。
復刻により現在は50%の純正部品が手に入る
じつはRX-7のレストアサービスに先駆けて純正パーツの復刻と再供給を行っているため、2023年2月現在、FD3Sに関しては50%の純正部品が購入可能とのこと。これはNAロードスターと同じ比率だそうです。大幅なレストアを考えていなくとも、現在のFD3Sユーザーにとって心強いでしょう。
RX-7の大きな特徴とも言えるロータリーエンジンは、ASSYで新品を入手することが可能とのことで、その金額は70~80万円ほどだそうです。
ハードな使われ方をしたボディにどう対応するか
現在マツダはRX-7のレストアサービスをどのような形で実現するか検討中。会場に展示されていたホワイトボディ状態の車体は、以前社内の運転訓練で使用されていたとのことで、実際にハードに走行したFD3Sを利用してリフレッシュの研究・検討を行っています。
RX-7がロードスターと異なるポイントとしてマツダが懸念しているのは、カスタマイズされたりハードに走っていた車両が多いこと。どこまでの車両をレストア対象とするのか、フレーム修正などはどのように対応するのかなど、さまざまなアプローチで検討しているそうです。