2017年に「若い走り好きに安くてよいシートを提供したい」思いで業界参入
「楽しいカーライフをより楽しく」をモットーに、カスタマイズ用品のプロデュースのほか、吟味した国内外アイテムの販売を手がける大阪の「グッドガンインターナショナル」。2017年に産声をあげた新進気鋭の会社だが、村本代表は現職の前にファッション関係に携わっていたこともあり、これまでにあまり存在しなかった多彩なカラーのバケット&スポーツシートを続々とリリースしてきた。リーズナブルな価格と相まってドリフト系やドレスアップ系ユーザーから火が付き、現在はオリジナルのエアロパーツを含め、パーソナライズを基軸としたバラエティ豊かなアイテムを多数揃えている。
GR86のオプションエアロに組み合わせるマニアックなパーツを開発
「大阪オートメッセ(OAM)2023」では同社の顔といえるデモカーのトヨタ「GR86」を展示。オリジナルのカーボン製エアロパーツはボンネットを除き、オプションとなるGR PARTSエアロの装着車両をターゲットにした、かなりマニア層を狙ったチョイスに思えるが……。
「初代でもTRDやモデリスタエアロの装着率は高かったので、新型もGR PARTSを選ぶ人は多いのではないか、と考えて商品化しました。ちょっと飽きてきたときにイメージチェンジとして選んでもらうというイメージです」と村本代表。
構成はボンネット、フロント/サイド/リアアンダーリップ/リアトランクスポイラータイプ2/フルLEDバックランプの5点(ルーフスポイラーは社外品)。やや掘りの深く、尖った造形としているのは、誰でも手が出しやすいナローボディでワイドボディに負けない個性を演出するため。攻めているが、やりすぎない良い塩梅で存在感を主張している。
上級志向のプレミアムシートが大阪オートメッセ2023でデビュー
マフラーはSEMAショーに出展するワンオフ車両も手がける、大阪でこだわりの逸品を製作する「RUI」に依頼したオリジナル品だ。左右跳ね上げ2本出し、ハチの巣のようなオクタゴン形状のテールエンドなどはかなり斬新。また、跳ね上げや開きの角度などは細かく調整できるので、自分だけの1本を作ることも可能となっている。オリジナリティが光るデザインは、スタンス系のカスタムユーザーには非常に魅力的に映る。
インテリアはレッド×ブラックでコーディネイト。シートは大阪オートメッセ2023で発表された、シリーズ初となる車検対応モデルを装着している。新作は上質さや高級感を求めるユーザーに向けたプレミアムモデル的な位置づけで、一部にキルトデザインをあしらい、表皮も質のいいレザー調(PVC)生地をチョイス。カラーは赤×黒を含めて現在6色の設定だが、5月にはさらに5色を追加予定であり、同社の魅力である色鉛筆シートと呼ばれる豊富なカラーバリエーションは健在だ。自分の理想、イメージに近づけることができるのはうれしい限りだ。
カスタマイズを手軽に、気軽に楽しんでほしい思いは変わらない
シートをフルバケットとセミバケットの2タイプから選べるのは従来と同じだが、今回は新たにカーボンシェルを加え、上級志向のニーズに応えた。気になる価格はFRPが8万8000円~、カーボンが13万2000円~(ともに消費税込)となる。
「お洒落に見せたいならオススメはホワイト。汚れはつきもので、メンテナンスも必要ですが、かなり目を引くことは間違いありません。従来品に比べると価格は跳ね上がりますが、それでも大手2社メーカーよりは安いので、思い切ったコーデを楽しんでいただきたいですね」と村本代表。
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これまでクルマ好きの若者をバックアップしてきたグッドガンインターナショナルだが、今後はより多くのニーズに応えるべくその幅を広げていくそう。ただ、変わらないのはカスタムマイズを手軽に、気軽に楽しんでほしいとの思い。これからどのようなアプローチでわれわれを楽しませてくれるのだろうか?