調整はカー用品店でもできる
人間でいうところの骨盤の歪みやその矯正のようなものがアライメントの狂いやアライメント調整なのだが、果たしてどこで行ってくれるのだろうか。チューニングショップやタイヤ店、最近ではカー用品店でも導入しているテスターによる測定と調整で、トー (上から見た際の開き具合)やキャンバー(正面から見た見た際のタイヤの直立具合)、キャスター (前輪のサスペンションの前後傾斜具合)を細かい数値で測ることが可能だ。これは3Dアライメントとも呼ばれ、精密な測定と調整という点ではベストだが、料金は高めの設定なので、一般的な調整は前輪のトーだけという場合がほとんど。一部でキャンバーが調整できる程度だ。
トーを正規の数値にしておけば直進性は保てるし、タイヤの片減りは防げる。車検時のサイドスリップという項目は、トーを正しくしておけばパスもできる。このレベルだと、ディーラーや修理工場、カー用品店などでも測定と調整は可能で、費用も数千円で済む。
調整時に自分好みの味付けも可能
また、工具と基本知識さえあればDIYでやることも可能ではある。走りにこだわったり、車高を落としたときなどは3Dアライメントがオススメだが、日頃のちょっとした疑問レベルはトーのチェックと調整をディーラーなどで気軽にやってもらうといいだろう。
その際、直進性重視(トーイン=ガニ股)/ハンドリング重視(トーアウト=内股)のいずれかをトーの調整で味付けできるので、お願いするときに伝えておくのもいいだろう。指定がなければメーカー規定値か、真っ直ぐ、つまりゼロトーなどに合わせてくれるはずだ。
クルマの車輪はすべて同じように付いているわけではないこと、なにかの衝撃やメンテ不良などで狂うことなども頭に入れておいて、走行中に違和感を感じたらプロに見てもらうようにしよう。