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ランボルギーニが古都京都を走った! 平安神宮参道に整列したファイティングブルに観光客も釘付け【ランボルギーニ・ジロ レポート】

ランボルギーニが古都京都を走った! 平安神宮参道に整列したファイティングブルに観光客も釘付け【ランボルギーニ・ジロ レポート】

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TEXT: AMW 西山嘉彦(NISHIYAMA Yoshihiko)  PHOTO: 神村 聖/Automobili Lamborghini S.p.A./西山嘉彦

コマ図と無線でドライブを楽しむ

ジロ実質上の初日となる2日目は、鈴鹿サーキットのVIPスイート・プレミアムでの朝食から。サーキットを一望しながらの目覚めのコーヒーは格別です。その後、ブリーフィングを済ませて、いよいよスタート。ここで、今回のジロを参加者がどのように楽しんだのかを解説しましょう。

まず、それぞれ約10台ずつのグループに分かれて、先導車の後をついていくことになります。この先導車をドライブするのはプロのドライバーで、私のグループはWRCチャンピオンある新井敏弘さん。チェックポイントでプロドライバーと言葉を交わせるのも参加者にとっては嬉しい特典です。

先導車があるとは言っても、走るのは公道ですから、信号もあれば一般車も走っています。先導車を見失うことは当然。しかし、各参加者にはヒストリックカーラリー競技などで用いられるコマ図が渡されているので、コマ図の指示に従って走れば問題ありません。走行距離数を確認しながら、ナビと一緒にコマ図を頼りに走るのは、ゲーム感覚で楽しめます。

さらに各車両には無線機が積んであるので、ルート上の注意点などがその都度、先導車から伝えられます。また、MCの稲野一美さんからルート沿いの町の歴史なども伝えられるので、ちょっとした観光気分。鈴鹿から京都を目指した2日目は、旧東海道沿線近くを縫うようにして走るので、宿場の解説などを聴きながら京都へ向かうと、いかにも上洛するぞという気分に浸ることができました。普通の道も、じつは歴史に彩られていたりして、日本の道の再発見となった人も多いのではないのでしょうか。

平安神宮の次は国立京都国際会館

大津プリンスホテルで優雅にランチを済ませた後、琵琶湖沿岸を気持ちよくドライブしながら向かった先は、本日のハイライトとなる平安神宮。普段は入ることのできない参道に車両を並べての集合写真撮影となりました。修学旅行で京都を訪れ集合写真を撮ったという人も多いでしょうが、ファイティングブルを2列に並べて平安神宮バックに撮る集合写真は、この先2度とできないであろう貴重な体験となりました。

平安神宮を後にして向かったのは、国立京都国際会館。個人的には今回のジロで最も楽しみにしていたポイントです。その理由は、大谷幸夫設計による1966年に建てられた国立京都国際会館の圧巻のブルータリズム建築にありました。残念ながら会議場を見学するだけの時間的余裕はありませんでしたが、1000年の都の古い側面だけでなく、近代的な一面もプログラムに取り入れられていたのはランボルギーニの粋な演出だったと思います。1966年といえば、ミウラが誕生したのと同じ年ですしね。

国立京都国際会館ニューホールでのディナーには、「ウラカンSTO Time Chaser_111100」を囲むようにしてテーブルが用意されていました。IKEUCHI氏の1980年代的ロボアニメ、というか『AKIRA』的ともいえる作品と、京都国際会館のイメージがピタリと一致して、そんな演出を楽しみながらのディナーは格別。ランボルギーニオーナーの方たちとの楽しい会話に時間が経つのも忘れてしまうのでした。(後編に続く)

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  • AMW 西山嘉彦(NISHIYAMA Yoshihiko)
  • AMW 西山嘉彦(NISHIYAMA Yoshihiko)
  • AMW編集長。大学卒業後、ドキュメンタリー映像の助監督を経て出版業界へ。某建築雑誌の版元で編集技術をマスターし、クルマ系雑誌編集部のある版元へ移籍。その後、版元を渡り歩きながら興味の赴くままにカメラ雑誌、ガレージ雑誌、グラビア誌のほかにBMWやランボルギーニの専門誌などを立ち上げ、2017年までスーパーカー専門誌の編集長を務める。愛車はBMW E30 M3。日本旅行作家協会会員。兼高かおる賞実行委員。近況は、個人ブログ「ART LIFE mag.」にて。
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