出品されたモデルはオリジナルのカラーで仕上げられた1台
1967年から1970年にかけて337台の2000GTが生産されているが、現オーナーが所有するのはじつに3台目となる。このシャシー番号MF10-10050は、1967年7月26日にヤマハの工場から出荷された右ハンドルの国内向けモデルで、233台が生産された前期型である。2013年に日本から輸入される前にレストアが施されたと言われており、ペガサスホワイトのオリジナルカラーで仕上げられている。
ヨーロッパに渡ってからは、フランス各地のトヨタ・ショールームに展示された。というのもこの車両のオーナー、ヨーロッパ最古のトヨタ・ディーラー創業一族、ドゥジュネーブ家が所有していたものなのだ。当該2000GT、リヨンの「Epoqu’Auto」やヴェトラズモンソーの「Auto Rétro」などのイベントでも展示されたことがある。このクルマの近況は、ウェブサイト「Petrolicious」が制作したビデオで紹介されている。
気になる落札価格は62万3750ユーロ(約8830万円)。2000GTはよほど状態が悪くないかぎり、1億円というのが相場なのだろう。