ワーゲンバスにモンキー2台を積んで旅したことも
京都の嵐山高雄パークウェイで毎年秋に開催されている「VW Autumn」は、西日本最大級のクラシック・フォルクスワーゲンのミーティング。地元のVWクラブ「ウォルフスブルグ・キッズ」による手づくりのイベントながら、全国から個性的なワーゲンが集まっています。今回は、ネイビーとオレンジの2トーンカラーが鮮やかなVWタイプ2、通称「ワーゲンバス」のオーナーを紹介しましょう。
小さいころから憧れていたワーゲンバスを10年前に購入
「ワーゲンバス」として日本でも昔からなじみ深いVWタイプ2。1950年のデビュー以来、いまでもVW商用車部門で「トランスポルター」として系譜が続いています。そのなかでも、フロントフェイスに逆三角形のラインが入る1967年までの第1世代「アーリーバス」は、レトロでかわいい雰囲気から人気が高いモデル。ただし近年は世界的なクラシックカーの高騰の波をうけて、アーリーバスも以前からは想像もつかないほど高価になっています。
大阪の「まちゃ」さんが1967年式タイプ2の13ウインドウを購入したのはおよそ10年前のことで、まだ手の届くプライスで入手できたタイミングだったそうです。
「これが人生初ワーゲンです。年齢が1桁のときからずっと憧れていたクルマで、当時200万円くらいで買いました。その後、主治医のダルマンオートで5~6年前に一度エンジンをオーバーホールして、1641ccのウェーバーツインキャブ仕様にしてもらっています。クラシックカーはいつ何があるかわからないので、旧車貯金はしておいた方がいいですよ」
ベッドキットとルーフラックを付けどこまでも旅できるバスに
まちゃさんは2019年秋からYouTubeで「まちゃTV【ワーゲンバス乗りの日常】」と題したチャンネルを開設し、ワーゲンバスでの遊びを動画で発信しています。じつはこのワーゲンバスも元々は紺×白の2トーンだったのですが、刷毛とローラーを使ってDIYでネイビー×オレンジにリペイントする様子もYouTubeでレポートしてネタにしているのでした。
「足まわりは買ったときからそのまま。イジったところとしては、フルレングスのルーフラックを付けて色をぬったくらいですね。ルーフラックは和歌山のVWイベントで関東の人から現場で引き渡してもらいました。それと、Zベッドキットを付けて車中泊できるようにしてます。
このバスで北海道も旅したんですが、そのときはパイプでベッドの足を組んで車中泊したんです。その後にベッドキットを付けて快適に寝られるようにしました。夫婦であちこち出かけて、小さいモンキー2台を乗せてしまなみ海道を旅行したり、最近も愛知県を旅してフェリーで伊勢にわたり、北海道までトータル3000km走ったりしました」
しっかり整備していれば深刻なトラブルの心配は無し
1967年式といえば半世紀近くも前のクルマだが、旅先で不安はないのか? 気になったので聞いてみました。
「出先でトラブルはありますが、完全停止になることはないから大丈夫かな。お世話になってるダルマンオートにしっかり整備してもらっているので安心です。この先もしばらく、このままの仕様で乗り続けたいですね。YouTubeをやってるから移動の足や動画ネタとしても活躍してくれてます」
■まちゃTV【ワーゲンバス乗りの日常】
https://www.youtube.com/@TV-ek6bp