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全国の保育園関係者注目! 東大との産学連携で園バスの「園児置き去り」防止装置が完成しました

まもるくんエース本体は70mm×148.5mm×40mmというサイズ

園児置き去り防止装置を発表

1988年に創業し、神奈川県川崎市に本拠を置く日本ヴューテックは、バックモニターなど商用車向けの安全装置を製造販売するメーカーだ。同社は送迎バス園児置き去り事故が多発したことを受け、専属の開発研究チームを立ち上げ、東京大学との産学連携で防止装置の開発に着手。このたび商品化が完了し、すでに2023年3月10日から発売を開始している。

通常運行時の園児の安全にも配慮したモデル

その商品が「まもるくんA(エース)」である。もちろん、国土交通省が定めたガイドラインに沿った仕上がりとなっており(置き去り防止安全装置認定 補助金対象)、その特徴といえば、ランニングコストが不要で、乗降中もアナウンスが入り、3年保証付きというところだろう。

「乗降中のアナウンス」については、園児の乗降時の自転車や歩行者とのアクシデントに注目したということで、置き去りはもちろん、通常運行時の園児の安全にも配慮したモデルとなる。

難しい操作はなく誰でもカンタンに扱えるのも魅力

マニュアルなしでも使用が可能な簡単操作にも注目だ。エンジンキーをOFFにすると「車内点検をして警報を切ってください」と車内点検を促すアナウンスが流れ、点検が終わったら車両後部に設置される「まもるくんA」本体の「たすけてぼたん」を押すだけ。

警報が止まり、車内待機モードに自動的に切り替わるように設計されている。その状態で「たすけてぼたん」を押すと「クルマにいます。助けてください」とSOSを大音量で車外に通知。「まもるくんA」には通信機能やサーバーの設定もないので複雑な設定も不要で、ランニングコストもゼロである。「たすけてぼたん」は増設が可能で車内各所への配置も可能だ。

シンプルな構成で、誤動作の少ないボタンという方式を採用し信頼性も高い。これ以上悲惨な事故が発生しないように、このアイテムで防ぐことができたら、と切に願う。

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