アメリカを気ままに放浪3カ月:63日目
これまで2度にわたりアメリカを放浪してきた筆者。還暦を過ぎた2022年4月から7月にかけて、人生3度目のアメリカひとり旅にチャレンジしてきた。相棒は、1991年式トヨタ「ハイラックス」をベースにしたキャンピングカー「ドルフィン」。愛称は「ドル」。ロサンゼルスから北上してきて、今回の最大の目的地であるワシントン州のオリンピック国立公園を満喫したあとは、のんびり気ままに過ごすことにしました。
7月1日 クーガークロッシング・キャンプグラウンド
最大の目的地に行って満足してしまったとはいえ、このままズルズルと南下を続けるだけでは情けない。そんなときに見つけたのが、オレゴンの山中にあるターウィリガー・ホットスプリングスだ。日本でいうところの山奥の秘湯だ。写真と解説を読む限り、かなりよさそうだ。
温泉にキャンプ場はないが、近くにファーストカム・ファーストサーブ(早く到着した人からサイトを取れる仕組み)のクーガークロッシング・キャンプグラウンドがあることが分かった。ふもとの国道から温泉やキャンプ場まではかなりの山道を走るよう
ダム湖では放水前に水を一旦、貯めて攪拌。その理由は?
登り始めると、山道はダム湖に続いていることが分かった。ダムサイトには興味深い解説パネルが立っていた。それによると、ダムの水を放水するときに、水を一旦、貯める仕組みになっているという。
ダムの底部にある放出口から放水すると冷たい水が流れてしまう。それは川を遡上してくるサーモンによくない。そこで貯蔵庫内で撹拌し、ちょうどいい水温にしてから放水するというのだ。サーモンのために予算をかける姿勢に拍手を送りたい気持ちになった。
12時前に到着すると、11時から12時まではクリーニングのためクローズとのことで、入り口で12、3人が待っていた。20~30歳の若者、それも女性が多い。
ちなみに服を着るかどうかは本人の自由。全裸で入ったほうが気持ちいいと思えば、それが許されるルールになっている。かつてコロラド州で同じルールの温泉にいったときは、ほぼ全員が全裸だった。ここはどうだろう。